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ローマ 「遺跡巡りの旅」 その3

観光の三日目です。

今日はイタリア人になりきって、暑いお昼はゆっくりして夜遊びをします。観光名所はローマ観光の王道、『トレヴィの泉』と『スペイン広場』を訪れます。

公共の交通機関に乗れるローマパスが3日間有効なので、いろんな乗り物に乗って移動します。

まずは『トレヴィの泉』です。

地下鉄「バルベリーニ駅」を降りて人の波について歩いて路地を抜けたところで目の前に現われました。
(肝心の泉の水がほとんど写ってませんが・・・)
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トレヴィの泉はローマにある最も巨大なバロック時代の泉で、ポーリ宮殿の壁と一体となったデザインで、中央に水を司るネプトゥヌス(ポセイドーン)が立ち、左に豊饒の女神ケレス(デメテル)、右に健康の女神サルース(ヒュギエイア)が配置されているます。

泉の周りは観光客で一杯です。ここはコイン投げで有名なので、皆さん楽しそうにコインを投げています。私たちも、それぞれ2枚ずつのコインを泉に投げました。2枚投げると、いつまでも一緒にいることが出来るそうです!ちなみに3枚だと、別れることが出来るそうです。

トレヴィの泉を後にして、次はスペイン広場を目指します。

折りよくバスが来たので、飛び乗ったところちょうど地下鉄の駅に着きました。スペイン広場は地下鉄の駅前にあるので、アクセスしやすい観光地です。

「スパーニャ駅」で地下鉄を降りると、目の前にスペイン広場が飛び込んできます。

『スペイン広場』は、「ローマの休日」で、オードリー・ヘプバーン扮するアン王女がジェラートを食べたシーンでもおなじみの場所です。

当初、フランスの外交官の寄付によって造られたものの、間近にスペイン大使館があることからこの名で呼ばれているそうです。

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実は、ここでイタリア名物のジェラートを食べて、アン王女になりきってみたいと思っていたのです。


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このスペイン広場に面したお店は、入口近くでジェラートを販売しており、奥のほうと2階はバールになっています。
それでは早速注文します!

まずは主人のものです。イタリアンチョコとピスタチオの組み合わせです。

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こちらは私のほうです。イチゴとバナナとカスタード?の3種盛りです。

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アン王女のようにスペイン広場の周りで食べることを計画していたのですが、暑さに負けて店内で頂くことにしました。やっぱりアン王女にはなれませんね。

私はバナナが一番気に入りました。ボリュームがあって全部は食べきれません。
ところが、主人が「美味しい、美味しい」といいながら、あっという間に二つとも食べてしまいました・・・

ここからは歩いて観光します。

スペイン広場の正面からは「コンドッティ通り」が広がっています。この通りはローマでも一番のブランドショップが並んでいる通りです。高級品ばかりなので、我が家には手が出ないのですが、嬉しいことに店内はクーラーが寒いほどに効いています。

涼みながら、目の保養をさせてもらいつつ通りを進みます。しばらく進んだところに、この旅ではおなじみの、アウグストゥスのお墓がありました。

たしかに大きいのは大きいのですが、意外に地味でした。有名な古代の権力者の中ではもっとも地味な部類に入るのかもしれません。

しばらく歩いたところで『ポポロ広場』に到着です。

広場の中央には、紀元前1200年頃にエジプトで造られた、高さ36.5mのオベリスクがそびえ立っています。

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それにしても、3000年以上も前に、こんな大きなものを造ったエジプト人もすごいし、それをはるばるローマまで運んだ、ローマ人もすごいですね。現代人では想像も付かないことをよくやったものです。

この広場の周りにも有名な教会がいくつかあります。カラバッジョの有名な絵が飾られているという、「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」に入ってみることにします。

これまでの経験だと、教会の中は涼しい思っていたのですが、今までの教会(サンピエトロ、パンテオン)が巨大だったからで、この教会の中は暑かったです。(当然エアコンはありません)

この絵がカラバッジョの『聖ピエトロの逆さ磔』です。もう一枚のカラバッジョとともに、礼拝堂の壁に普通に掛けられています。

光と影のコントラストが、教会の雰囲気の中で見ると、より強調されて素晴らしく思われます。

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お日様が高く昇り、気温も上がってきたので、このあたりで午前中の観光は切り上げます。

今日のランチは、ホテルの近くに見つけておいた『Ristorante Cotto』というお洒落な店に決めました。

私は、「本日のランチプレート」と赤ワインにしました。トマトとモッツァレラのオレキエッテとサラダとステーキの豪華な盛り合わせです。

ワインを飲みながら待っていると運ばれてきました。

バルサミコ酢とオリーブオイルが野菜の味を引き立てています。ステーキもミディアムレアに焼き上げてあり、冷製パスタは暑い季節にピッタリです。本当にどれをとっても美味しいです。


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一方の主人は、またカルボナーラを注文しました。なにやら、この旅ではカルボナーラにこだわっているようです。

一見、オムライス?のようですが、本場ローマのカルボナーラは生クリームを使わずにチーズだけで仕上げるそうです。

しっかりとした濃い味のソースが、アルデンテの麺に絡んで美味しいです。

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ワインも豊富に揃えてあるようですし、接客も丁寧で、わかりやすく料理の説明をしてくださったりと、居心地のよいお店でした。(その分、お値段も立派でした・・・)

大満足の食事を終えると、ホテルはもう目の前です。ひとまずはホテルに戻って、真昼の暑さからエスケープします。

ホテルに戻ってシャワーを浴びて、クーラーが効いたお部屋で、ゆっくりと休憩しました。

夕方になったので、午後の部のスタートです。次は同じくホテルの近くの「国立博物館」を訪れます。今日まではローマパスが有効なので、こちらの入場料金は半額になります。

まずは、新館の『マッシモ宮』に入ります。こちらの博物館も彫刻や絵画で充実していました。(だんだん感覚が麻痺してきた気がしますが)

そして、道の向こう側にある『ディオクレティアヌスの浴場跡』にも行きました。ここはディオクレティアヌス帝の浴場の遺構で、現在は博物館の一部分となっています。なんと当時は3000人が入れたそうです!

とにかくローマ市民はお風呂が好きだったようで、何箇所もこのような浴場跡があります。温泉好きの日本人と気が合うかもしれません。

そうこうしている内にまたお腹が空いてきました。そろそろ夕食に向かいたいと思います。

この日のディナーは、日本で調べておいたお店に行くことにします。ローマの下町、トラステベレ地区を目指します。

「テベレの向こう側」という意味のトレステベレ地区は、ローマ市内の西部を流れるテベレ川の対岸にあります。ローマ一番の下町だとのことなので、下町好きの我が家としては行かないわけには行きません。

テベレ川の橋の上からの夜景です。この左手がトラステベレです。遠くにサン・ピエトロ寺院の明かりが見えます。川沿いには、飲食店が並んでおり、みなさん思い思いに楽しんでいます。

私の期待も高まります!

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しばらく歩いたところで、お目当ての『CarLo Menta』というお店に到着です。ものすごく繁盛しています。

外のテラスは一杯だったこともあり、クーラーが効いている室内の席を選びました。

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ここでは、白ワインと前菜の海鮮マリネと海老のクリームソースパスタを注文しました。

写真を撮り忘すれたのが残念ですが、海鮮マリネが特に美味しかったです。たっぷりのお野菜と、ゴロゴロと魚介類が入っていて驚くボリュームと美味しさでした。

店内も満席です。内装もしっかりとしていて、陽気な音楽が流れています。お値段もお手頃で、これまた満足でした。

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食事の後は、少し散歩をして夜景を楽しみながらホテルに帰ります。

ここは、『マルケルス劇場』といいます。シーザーが建設を始め、アウグストゥスが完成させた劇場の跡です。右手にあるのは『アポロ神殿』です。

一瞬コロッセオと間違えてしまったのですが、この建物がコロッセオのモデルになったと言われているので、私が間違えるのも無理はないかもしれません。

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続いて、『カンピドーリオの丘』を下から見上げます。この広場はミケランジェロが設計したそうです。この上に初日に訪れた「カピトリーノ美術館」があります。

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その後、バスに乗ってホテルに帰ってきました。

滞在観光も3日目になり、ずいぶん勝手が分かってきました。そのうえ、ランチに時間をかけ、お昼寝をして、そこで蓄えたパワーで夜遊びまでするなんて、すっかりローマ市民になったような気がしてきました。

明日はローマを離れて、ナポリへの小旅行です。


本日の歩数:16,111歩
歩行距離:12.08km

つづく

『Ristorante Cotto』のHP(英語)

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コメント

No title

>2枚投げると、いつまでも一緒にいることが出来るそうです!ちなみに3枚だと、別れることが出来るそうです
相手の投げる枚数で、自分をどう思っているかが決まるわけですね(^^ゞ
(予定はありませんが)自分の時には3枚投げられないようにしないと(笑)。

3000年以上前の36.5mだと相当高いですよね。奈良の大仏も凄いんですが、スケールが違いますね!

ローマの夜景もいいですよね。夜景を楽しむようになれれば、確かに市民にふさわしいかもしれませんね(^_^)v

No title

スペイン広場からポポロ広場まで歩かれたんですね。
我が家は行けなかったので、オベリスクも拝めませんでした。
心残りの一つです。。。

おぉ、カルロメンタ!
良心的な値段で料理も美味しくって、夜は一段と雰囲気がありますね^^
夜景写真は上手くキレイに撮れていて羨ましい限りです。
我が家もふとかつさんのように、昼間少し休憩してまた夕方から行動すれば良かったとコに記事を拝見して後悔しまくりです^^;
いつかまた行く機会があったら参考にしたいと思います。

Re: No title

黒田裕樹 様

こんばんは。
そう言えば投げた枚数は自己申告でしたので、主人が何枚投げたのかは正確には主人のみぞ知るところです。
ローマの夜は涼しくて遅くまで賑わっているので、夜遊びには最適でした!

Re: No title

まーさく 様

スペイン広場からポポロ広場までは、それほどの距離ではありませんでしたよ。といっても、他の日に歩きすぎたので、感覚がおかしくなっていたのかもしれません。
まーさくさんの記事も拝見しました。カルロメンタに行かれていたのですね。我が家はピザは食べませんでしたが、カプリチョーザも美味しそうですね!
それに、たぶん同じ映画館だと思うのですが、私が通った時は、いまどき「となりのトトロ」を上映してましたよ。
(コメントをしようと思ったら、禁止ワードに引っかかってしまいましたので、こちらに書いています)

ローマの休日を思い出しました

こんばんは。
大好きな「ローマの休日」のワンシーンが次々と思い浮かぶような感じでした。
ただそれだけで満足し過ぎて、コメントが・・・・・書けません。
でも、やはりローマは良いところのようですね?

Re: ローマの休日を思い出しました

21世紀の浦島太郎 様

こんばんは。
ローマは歴史、グルメ、お洒落、スポーツ、と盛りだくさんで、いろんな人が楽しめる町だと思います。
ローマの休日で船上パーティを行っていたサンタンジェロ橋のたもとを大きなネズミの兄弟?がスイスイ泳いでいました。動物まで楽しめる町なのです!

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Author:ふとかつ
平凡な日々を記録してして自分の変化を再発見したいと思いブログをはじめました。

大好きな旅行、お酒、美味しいもの、料理、主人の趣味に付合い始めた自転車でのポタリング、その他なんでも気になることを徒然なるままに書き留きめていきたいと思っています。

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