『晩夏の京都 のんびり旅』 第1日目①
再びの緊急事態宣言下の日々が続いていますが、少し感染状況が落ち着いた昨年の9月に、京都にお出かけしました。
往復の新幹線と3泊のホテルがセットになったチケットを購入し、久しぶりに新幹線に乗り込みます。
京都にはこれまで何度も訪れていますが、今回は密を気にしながら少し趣向を変えたのんびり旅にしたいと思います。
新幹線の車内は人もまばらです。とにかく気を付けて旅をはじめます。
まずやってきたのは、『京都御所』です。広大な敷地には、人影はありません。

どうしても駆け足になりがちな京都ですが、今回はゆっくりと回るつもりです。
御苑に入ってすぐのところに、小さな神社があります。いつもなら素通りしてしまうところですが、立ち寄ってみます。
名前は「厳島神社」です。あの平清盛が母親の祇園女御のために宮島の厳島神社の神を祀ったのが起源で、この鳥居は、なんと清盛の建立と記載されています。

そして神社の前には、きれいな池と立派な建物が見えます。
「拾翠亭」という名前で、五摂家のひとつであった九條家の現存する唯一の建物です。
およそ200年前の江戸時代後期に建てられたものと伝えられています。

この後は、あの久坂玄瑞の自刃の地である「鷹司邸」の跡を通って、御所の中心部に向けて進みます。
しばらく歩くと、御所の正門にあたる「建礼門」までやってきました。
以前は予約制だった京都御所内の見学ですが、現在は直接行っても大丈夫なようです。
めったにない機会なので、ぜひ入場してみたいと思います。

さすがに見学者が正門から入れてもらえるわけもないので、塀越しにぐるっと回り込みます。
この先、さらに歩いた所に入場口がありました。検温と消毒、さらに手荷物検査を済ませていよいよ御所内に入ります。

こちらは「宜秋門」、皇族や公家が出入りした門です。
それにしても立派な門です。しかもこれを内側から眺めることができるのは格別です。

いよいよ正面にやってきました。この赤い門は「承明門」で、天皇行幸の際に利用されます。
先ほどの「建礼門」のちょうど内側にあたります。

そして、その承明門をくぐると(もちろん脇から)、内裏の正殿である「紫宸殿」が現れました。
東西約33m、南北約23mの規模のこの建物は、江戸時代に建てられたものです。
正面には、有名な「右近の橘」、「左近の桜」が植えられています。

入口の上部には、見事な文字で「紫宸殿」と書かれた大きな額が掲げられています。
ここが、まさにかつての日本の中心地かと思うと、感慨深いものがあります。

もちろん御所内には庭園もあります。池を中心とした回遊式庭園で、「御池庭」という名前です。
さすがに立派ですね。

御池庭に面して建つのは、手前から「御学問所」と「小御所」です。
王政復古の大号令の際の、有名な「小御所会議」が行われた、まさにその舞台です。

天皇の日常のお住まいとして使用された「御常御殿」の前にも庭園が設けられています。
その名も「御内庭」、まさしく天皇のプライベートガーデンですね。
手前のススキに、わずかながら秋の気配を感じます。

御常御殿では、いつくかある襖や杉戸の絵も眺めることができます。
ちょうど今年の干支の牛の絵があったので、写真に収めました。
2021年は、ぜひいい年にしてもらいたいものです!!

こうして、はじめての京都御所の見学は終了です。
我が家が大好きな幕末の歴史の中心地は、想像以上に広大で立派で、大感激でした。
この後は、賀茂川方面に歩いてみようと思います。
静かな京都は、とても素敵です。
~つづく~
『京都御苑』のHP
往復の新幹線と3泊のホテルがセットになったチケットを購入し、久しぶりに新幹線に乗り込みます。
京都にはこれまで何度も訪れていますが、今回は密を気にしながら少し趣向を変えたのんびり旅にしたいと思います。
新幹線の車内は人もまばらです。とにかく気を付けて旅をはじめます。
まずやってきたのは、『京都御所』です。広大な敷地には、人影はありません。

どうしても駆け足になりがちな京都ですが、今回はゆっくりと回るつもりです。
御苑に入ってすぐのところに、小さな神社があります。いつもなら素通りしてしまうところですが、立ち寄ってみます。
名前は「厳島神社」です。あの平清盛が母親の祇園女御のために宮島の厳島神社の神を祀ったのが起源で、この鳥居は、なんと清盛の建立と記載されています。

そして神社の前には、きれいな池と立派な建物が見えます。
「拾翠亭」という名前で、五摂家のひとつであった九條家の現存する唯一の建物です。
およそ200年前の江戸時代後期に建てられたものと伝えられています。

この後は、あの久坂玄瑞の自刃の地である「鷹司邸」の跡を通って、御所の中心部に向けて進みます。
しばらく歩くと、御所の正門にあたる「建礼門」までやってきました。
以前は予約制だった京都御所内の見学ですが、現在は直接行っても大丈夫なようです。
めったにない機会なので、ぜひ入場してみたいと思います。

さすがに見学者が正門から入れてもらえるわけもないので、塀越しにぐるっと回り込みます。
この先、さらに歩いた所に入場口がありました。検温と消毒、さらに手荷物検査を済ませていよいよ御所内に入ります。

こちらは「宜秋門」、皇族や公家が出入りした門です。
それにしても立派な門です。しかもこれを内側から眺めることができるのは格別です。

いよいよ正面にやってきました。この赤い門は「承明門」で、天皇行幸の際に利用されます。
先ほどの「建礼門」のちょうど内側にあたります。

そして、その承明門をくぐると(もちろん脇から)、内裏の正殿である「紫宸殿」が現れました。
東西約33m、南北約23mの規模のこの建物は、江戸時代に建てられたものです。
正面には、有名な「右近の橘」、「左近の桜」が植えられています。

入口の上部には、見事な文字で「紫宸殿」と書かれた大きな額が掲げられています。
ここが、まさにかつての日本の中心地かと思うと、感慨深いものがあります。

もちろん御所内には庭園もあります。池を中心とした回遊式庭園で、「御池庭」という名前です。
さすがに立派ですね。

御池庭に面して建つのは、手前から「御学問所」と「小御所」です。
王政復古の大号令の際の、有名な「小御所会議」が行われた、まさにその舞台です。

天皇の日常のお住まいとして使用された「御常御殿」の前にも庭園が設けられています。
その名も「御内庭」、まさしく天皇のプライベートガーデンですね。
手前のススキに、わずかながら秋の気配を感じます。

御常御殿では、いつくかある襖や杉戸の絵も眺めることができます。
ちょうど今年の干支の牛の絵があったので、写真に収めました。
2021年は、ぜひいい年にしてもらいたいものです!!

こうして、はじめての京都御所の見学は終了です。
我が家が大好きな幕末の歴史の中心地は、想像以上に広大で立派で、大感激でした。
この後は、賀茂川方面に歩いてみようと思います。
静かな京都は、とても素敵です。
~つづく~
『京都御苑』のHP
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