『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第5日目①

悠久のエジプト・ナイル川紀行も五日目に入ります。
そして、ナイル川クルーズとしては最終日です。

朝目を覚ますと船は停泊しています。ゴールのアスワンの町です。
今日は早朝のこの町を出発して、ロングドライブでの観光です。

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まずは市内の観光からです。近くの採石場の跡地にやってきました。
アスワンは花崗岩の産地で、古代のピラミッドや神殿の石材は、ここからナイル川の船で運んでいたのだそうです。

ここでは、『未完成のオベリスク』(切りかけのオベリスク)を見ることができます。

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あのハトシェプスト女王の命により作業が開始された巨大オベリスクですが、作業中にひびが生じたため中止されました。
完成していれば高さは約42mにもなったそうです。先日のカルナック神殿のものよりも10m以上も高いものです。

先端部分に立っている人達と比べると、大きさがよく分かりますね。

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次にやってきたのは、『アスワン・ハイ・ダム』です。
教科書でもお馴染みの、ナイル川に築かれたダムです。

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ナイル川の氾濫を防止するために、1970年にナセル大統領によって完成されました。当時は国際的にもいろいろと揉めた結果、当時のソ連の援助によって完成しました。

幅980m、高さ110mの巨大なダムで、水力発電も行われています。
軍事的にも重要な拠点のため、駐留する軍隊により厳重に守られています。

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このダムに堰き止められたことにより、上流部分にエジプト南部からスーダン北部にわたる長さ550km、面積5,250km²の巨大な人造湖「ナセル湖」が誕生しました。

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さあ、ここからスーダンとの国境近くの町まで往復600km弱のロングドライブに出発します。

御覧のように灼熱のサハラ砂漠の中の一本道をひたすら進みます。
まるで昔のカップヌードルのCMに出てきた、あの「パリ・ダカールラリー」に出場しているような感じです。

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バスの車内には、いつものツーリストポリスに加え、交代用のドライバー、さらにはメカニックの方まで乗り込んでいます。
メンバーまでパリダカ仕様のようです。「ちょっとオーバーかな?」と思っていると、前方に車が停まっています。

近づいて見ると、トラックの故障を直しています。
どうやら、本当に必要になるようです。。。

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約3時間のノンストップの長旅を終えて、ようやく本日の目的地に到着しました。
『アブ・シンベル大神殿』です!!

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アスワンから南に280km離れたこの地は、かつて「ヌビア」と呼ばれていました。
ここに、あのラムセス2世がエジプトと自らの威光を示すために巨大な神殿を築いています。

神殿の正面には4体の巨大なラムセス2世の像が築かれています。

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実はこの神殿は、先ほどのアスワン・ハイ・ダムの建築に伴い水没の危機に瀕しました。
ユネスコの協力を得て、遺跡を細かく切断して高台に移設して組み立てなおすという驚くべき方法で保存されています。

左から二番目の像の頭部が崩れ落ちていますが、このままの状態で復元したのだそうです。

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この神殿か広く知られるようになったのは19世紀に入ってからで、それまでは「幻神殿の伝説」として語り継がれるだけの存在でした。

1813年にスイス人の探検家により発見され、すべての砂が除去されて全貌を現したのは20世紀に入ってからです。

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まさに世紀の大発見です!

それにしても、よくこの「人類の宝」を水没から救ってくれたものです。それ自体も世紀の大プロジェクトですね。

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それでは入場してみます。やはりこの神殿の内部もスマホなら撮影OKになりました。

この神殿は、砂岩をくり抜いた岩窟神殿です。内部の列柱室にはオシリス神の姿をしたラムセス大王の像が、左右に4体ずつ建てられています。

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暗くて少しボケてしまいましたが、こちらは有名なレリーフです。
戦車に乗って戦場を駆け巡るラムセス2世の雄姿が描かれています。

やはり当時のファラオは肉体的にも強くなければ務まらなかったようです。

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壁面には、このような神々の姿がびっしりと刻まれています。
それでは、神殿の最も奥にある「至聖所」に向かいましょう。

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至聖所には4体の像が置かれています。
右から順に、ラー・ホルクアイ神、ラムセス2世、アメン神、ブタハ神の神様たちです。

年に2回、2月と10月には神殿の入口から太陽が差し込み、これらの像を照らす仕組みになっています。しかも一番左のブタハは闇の神でもあるため、光が当たらないようになっているそうです。(ライトで様子が再現されています)

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古代エジプト文明の高度さには、あらためて感嘆させられます。
この後は、すぐお隣にある「アブ・シンベル小神殿」を見学します。

こちらも素晴らしいですよ!

~つづく~
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※当ブログはリンクフリーです。

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