『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第3日目②
- 2019/10/27
- 08:50
悠久のエジプト・ナイル川紀行、旅の三日目の続きです。
午前中の神殿見学を終えて、引き続きオプションツアーに向かいます。
再びナイル川を西岸に渡り、『王妃の谷』にやってきました。
昨日訪れた「王家の谷」が歴代のファラオの埋葬地ですが、こちらには歴代の王妃が埋葬されています。王家の谷と比べると、訪れる人は少ないようです。

お目当てのお墓が混んでいるようなので、別のお墓から見学することになりました。
まずは、「アメンヘルコプシェフ王子」の墓です。
この方はラムセス3世の王子で、15歳という若さでなくなったそうです。
まだ若いので王家の谷ではなく、こちらに葬られたようです。
内部には、実際の石棺やきれいな壁画が残されています。

次は、ラムセス3世の王妃で、先ほどのアメンヘルコプシェフ王子の母親である「ティティ王妃」のお墓です。
ここはかなり傷んでいます。王妃様には大変申し訳ないのですが、次のお墓との比較対象としてご覧ください。

さて、いよいよ目的のお墓に入場しましょう。
『ネフェルタリ王妃の墓』です。
ネフェルタリは、先ほどいくつもの石像があった「大王」ことラムセス2世の第一王妃です。
ラムセス2世に最も寵愛を受けた美しいお妃だったのですが、若くして世を去ってしまいました。

中に入った途端に、美しく幻想的な空間が目の前に広がります!
こちらの壁画は「古代エジプトの最高傑作」と言われるほどであり、王家の谷も含めた他のお墓よりも圧倒的に美しいです。
以前は絶対に撮影禁止だったのですが、なぜかこちらも携帯での撮影はOKになりました。

この方が、ネフェルタリ王妃です。
確かにお美しいですね。

この壁画では、来世に復活するための呪文を集めた「死者の書」の内容に基づき、王妃が色々な神々に導かれていく様子が描かれています。

こちらは、冥界の王である「オシリス神」の姿が描かれています。

お次は、ハヤブサの姿をした天空と太陽の神様、「ホルス神」です。

ここでは、ホルス神に連れられて、太陽神「ラー」にご挨拶です。

こちらは、知恵を司る「トト神」です。
死後の世界なのに、現代社会並みにご挨拶と根回しが重要なようです。なかなか大変ですね。

その他にも、美しい壁画だらけです。
とても全部は紹介しきれないのですが、まとめて御覧ください。

オプションでしたが、ここは訪れて大・大正解でした。
もしも迷われている方がいらっしゃれば、参考にしてみてください。
少々時間をオーバーするほど、じっくりと見学を終えて、ようやく船に帰ってきました。
時間は午後2時を回ったところで、遅めのランチです。本日は別のエジプトビール、「サッカラ」を頂きます!

早朝に出発したので、本日の観光はこれで終了です。
そして、我らがクルーズ船がいよいよ出航します!
繋がれていた船団を離れ、ゆっくりと進み始めます。

ここからは、お部屋でのんびりとクルーズを楽しみましょう。
ベットにゴロリと横になりながら、流れていく景色を眺めます。

ルクソールを離れてしばらく進むと、もう現代らしいものは何も見えなくなります。
悠々と流れるナイル川と岸辺の木々、そして奥に広がる砂漠がひたすら続いていきます。

時折、地元の方の小舟と遭遇します。
何やら草のようなものを大量に積んで、どこかに運んでいるようです。きっと昔も今も変わらない光景なんだろうと思います。

そして夕暮れ時になりました。
我が家の部屋は東向きなので、デッキに上がって眺めてみます。
日が傾くと気温も下がり、川風と合わさってとても気持ちがいいです。

急に足下が騒がしくなりました。何事かと見下ろすと、物売りの船です。
上流からスッと近づき、こちらの船にロープを引っかけて並走するようです。まるで海賊のようです。
テーブルクロスのようなものをデッキに投げ上げるという強引な商売です。近くにいたスペイン人のグループがたくさんお買い上げになっていました。

海賊商法に夢中になっていると、あっという間にディナーの時間です。
そして食後には、「カクテルパーティー」が開催されました。
一応アルコール入りもあったので頂きましたが、あまり感じませんでした。そして、船長さんをはじめとしたスタッフの皆さんのご挨拶がありました。

長い一日は、まだまだ終わりません。
最後にもう一つのイベントが残っています。『エスナの水門』の通過です。
スエズ運河辺りにあるものと同じ仕組みの、いわばナイル川のエレベーターです。
すっかり周囲は真っ暗ですが、水門が近付いてきました。

ゲート内に入りました。本当にギリギリです。
ナイル川のクルーズ船は、デザインこそ違えどみんな同じような大きさだなと思っていましたが、この水門のサイズが基準になっているようです。なるほど納得です。

売り子の船の皆さんも、一緒に上流まで上がってきていたのには笑ってしまいました。きっと明朝は、また下りの船にくっついて商売に励まれることでしょう。
素晴らしい遺跡に魅入られた一日でしたが、ネフェルタリに思いをはせながら、静かなナイル川の夜が更けていきます。
明日も楽しみです!!
~つづく~
午前中の神殿見学を終えて、引き続きオプションツアーに向かいます。
再びナイル川を西岸に渡り、『王妃の谷』にやってきました。
昨日訪れた「王家の谷」が歴代のファラオの埋葬地ですが、こちらには歴代の王妃が埋葬されています。王家の谷と比べると、訪れる人は少ないようです。

お目当てのお墓が混んでいるようなので、別のお墓から見学することになりました。
まずは、「アメンヘルコプシェフ王子」の墓です。
この方はラムセス3世の王子で、15歳という若さでなくなったそうです。
まだ若いので王家の谷ではなく、こちらに葬られたようです。
内部には、実際の石棺やきれいな壁画が残されています。

次は、ラムセス3世の王妃で、先ほどのアメンヘルコプシェフ王子の母親である「ティティ王妃」のお墓です。
ここはかなり傷んでいます。王妃様には大変申し訳ないのですが、次のお墓との比較対象としてご覧ください。

さて、いよいよ目的のお墓に入場しましょう。
『ネフェルタリ王妃の墓』です。
ネフェルタリは、先ほどいくつもの石像があった「大王」ことラムセス2世の第一王妃です。
ラムセス2世に最も寵愛を受けた美しいお妃だったのですが、若くして世を去ってしまいました。

中に入った途端に、美しく幻想的な空間が目の前に広がります!
こちらの壁画は「古代エジプトの最高傑作」と言われるほどであり、王家の谷も含めた他のお墓よりも圧倒的に美しいです。
以前は絶対に撮影禁止だったのですが、なぜかこちらも携帯での撮影はOKになりました。

この方が、ネフェルタリ王妃です。
確かにお美しいですね。

この壁画では、来世に復活するための呪文を集めた「死者の書」の内容に基づき、王妃が色々な神々に導かれていく様子が描かれています。

こちらは、冥界の王である「オシリス神」の姿が描かれています。

お次は、ハヤブサの姿をした天空と太陽の神様、「ホルス神」です。

ここでは、ホルス神に連れられて、太陽神「ラー」にご挨拶です。

こちらは、知恵を司る「トト神」です。
死後の世界なのに、現代社会並みにご挨拶と根回しが重要なようです。なかなか大変ですね。

その他にも、美しい壁画だらけです。
とても全部は紹介しきれないのですが、まとめて御覧ください。

オプションでしたが、ここは訪れて大・大正解でした。
もしも迷われている方がいらっしゃれば、参考にしてみてください。
少々時間をオーバーするほど、じっくりと見学を終えて、ようやく船に帰ってきました。
時間は午後2時を回ったところで、遅めのランチです。本日は別のエジプトビール、「サッカラ」を頂きます!

早朝に出発したので、本日の観光はこれで終了です。
そして、我らがクルーズ船がいよいよ出航します!
繋がれていた船団を離れ、ゆっくりと進み始めます。

ここからは、お部屋でのんびりとクルーズを楽しみましょう。
ベットにゴロリと横になりながら、流れていく景色を眺めます。

ルクソールを離れてしばらく進むと、もう現代らしいものは何も見えなくなります。
悠々と流れるナイル川と岸辺の木々、そして奥に広がる砂漠がひたすら続いていきます。

時折、地元の方の小舟と遭遇します。
何やら草のようなものを大量に積んで、どこかに運んでいるようです。きっと昔も今も変わらない光景なんだろうと思います。

そして夕暮れ時になりました。
我が家の部屋は東向きなので、デッキに上がって眺めてみます。
日が傾くと気温も下がり、川風と合わさってとても気持ちがいいです。

急に足下が騒がしくなりました。何事かと見下ろすと、物売りの船です。
上流からスッと近づき、こちらの船にロープを引っかけて並走するようです。まるで海賊のようです。
テーブルクロスのようなものをデッキに投げ上げるという強引な商売です。近くにいたスペイン人のグループがたくさんお買い上げになっていました。

海賊商法に夢中になっていると、あっという間にディナーの時間です。
そして食後には、「カクテルパーティー」が開催されました。
一応アルコール入りもあったので頂きましたが、あまり感じませんでした。そして、船長さんをはじめとしたスタッフの皆さんのご挨拶がありました。

長い一日は、まだまだ終わりません。
最後にもう一つのイベントが残っています。『エスナの水門』の通過です。
スエズ運河辺りにあるものと同じ仕組みの、いわばナイル川のエレベーターです。
すっかり周囲は真っ暗ですが、水門が近付いてきました。

ゲート内に入りました。本当にギリギリです。
ナイル川のクルーズ船は、デザインこそ違えどみんな同じような大きさだなと思っていましたが、この水門のサイズが基準になっているようです。なるほど納得です。

売り子の船の皆さんも、一緒に上流まで上がってきていたのには笑ってしまいました。きっと明朝は、また下りの船にくっついて商売に励まれることでしょう。
素晴らしい遺跡に魅入られた一日でしたが、ネフェルタリに思いをはせながら、静かなナイル川の夜が更けていきます。
明日も楽しみです!!
~つづく~
- 関連記事
-
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第5日目① 2019/11/24
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第4日目② 2019/11/10
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第4日目① 2019/11/04
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第3日目② 2019/10/27
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第3日目① 2019/10/20
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第2日目③ 2019/10/14
-
『悠久のエジプト・ナイル川紀行』 第2日目② 2019/10/06
-