『春のカンボジア 遺跡巡りの旅』 第2日目②
- 2017/05/06
- 17:28
春のカンボジア遺跡巡りの旅、二日目の続きです。
ランチを済ませ、冷房の効いた博物館をじっくり見学し終えると、元気がよみがえってきました。
ここで午後の部の観光の始まりです。
次に向かうのは、お待ちかねの『アンコール・ワット』です。
アンコール・ワットは、クメール語で「寺院からなる都」の意味で、12世紀前半に建造されました。総面積は200ヘクタール、東西約1.5km、南北1.3kmにも及ぶ巨大寺院です。
お堀に架かる橋を進んで行くと、前方にアンコール・ワットの入口、「西塔門」が近づいてきます。

西塔門に入ると、巨大な「ヴィシュヌ神像」が祀られています。
てっきり仏教寺院だと思っていましたが、もともとはヒンズー教の寺院として建てられたそうです。

門を過ぎて長い参道をさらに進みます。
すると前方にはアンコール・ワットの壮大な伽藍が姿を現します。
春分と秋分の日にこの参道から眺めると、中央の塔の真上から朝日が昇るのだそうです。当時の技術水準の高さには感嘆させられます。

参道から、少し脇にずれてみます。
すると今まで3本に見えていた尖塔の数が増えました!
実は尖塔の数は5本あるのですが、ながめる角度によっていろんな本数に見えるようです。
なかなか面白いですね。

そしてここでは、池越しのアンコール・ワットを眺めることができます。
しばらく眺めていると風がやんできました。なんとか「逆さアンコール・ワット」を写すことができました!

アンコール・ワットの中心部は、三つの回廊に囲まれています。
まずは一番外側の「第一回廊」から見学します。
長い廊下の壁一面に美しい彫刻が施されています。色んな神話が題材になっているようで、こちらの壁は古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」が刻まれています。

さらに内側に進んだ「十字回廊」では、昔の日本人の落書き?が残されています。
墨で消されているので読みづらいですが、よく見ると漢字が少し読めます。
1632年に加藤清正公の家臣の森本右近太夫という人が残したそうです。こんな遠くの国の遺跡で、清正公ゆかりのものを見かけるとは、不思議な気分です。

「第二回廊」の内側に入ると、長蛇の列ができています。階段の上にある「第三回廊」に登る人たちの列です。もちろん私たち一行も並びます。
一時間弱ほど待ったでしょうか、ようやく我が家の番がやってきました。それにしても急な階段です。なんと傾斜は70度もあるそうです。

いよいよ遺跡の中心部にやってきました。当時は王様と一部の人しか立ち入ることができなかった最深部です。
古代インドの宇宙観に基づき、天上界を具現化しようとした神聖な場所とのことで、その場にいるだけで、なんとなく気持ちが引き締まります。

きれいな柱で飾られた窓から、参道方面を振り返ります。
真っすぐに伸びた参道を眺めながら、少しばかり王様の気分を味わいました。

第三回廊にある四つの尖塔の中心には、ひときわ高い「中央祠堂」が聳えています。
古代インドで世界の中心とされた須弥山を模した、高さ65mの塔です。

この中央祠堂は、とくに良好な状態に保たれています。
壁面にはひときわ美しい「デヴァター」(女神像)が飾られています。いつまでも眺めていたくなりますね。

中央部の見学を終えた後は、背面にある第一回廊のレリーフを見に行きました。
こちらは「乳海攪拌」といって、ヒンズー教の天地創造の様子が描かれています。

こちらが第一回廊の外観です。全長はなんと750mもあるそうです。
ちなみに、この角度からだと5本の尖塔はひとつも見えなくなります。

しばらく遺跡の脇を歩いていると、何かが地面を動いています。
よーく見ると、なんとお猿さんです!
しかもこのお猿、木に吊るしてあった果物を盗んで、持ち主のおじさんに追い掛け回されていました。思わぬ大捕物にみんなで大笑いしてしまいました。

こうしてアンコール・ワットの見学を終えた後は、少しホテルで休憩しました。シャワーを浴びて、冷やしておいたビールを飲むと一気に復活です。

日が暮れたころに夕食の会場に向かいました。
『アマゾン・アンコール』というショーレストランで、クメール伝統の「アプサラダンス」を眺めながら食事を楽しむことができます。

お料理はビュッフェスタイルになっており、ローカル料理、西洋料理、中華料理とありました。
写真は主人のお皿です。たっぷりの炒飯、サテー、春巻き・・・ちょっとセンスない盛り付けですが、お味の方は上々だったようです。私は、ローカル料理を中心に種類多くちょこちょこ美味しく頂きました。

ステージではアプサラ・ダンスショーが始まりました。一時は絶滅しかかったという宮廷舞踊です。
音楽に合わせて優雅なダンスが繰り広げられます。
それにしてもこの指の角度をご覧ください!真似をしようにもこの半分も反りません…

今日は一日じっくりとアンコール遺跡を見学することができました。
前々から来たがっていた主人は大満足のようです。
明日は一日フリーなので、街に出てシェムリアップの人々の生活に触れてみたいと思います。
~つづく~
ランチを済ませ、冷房の効いた博物館をじっくり見学し終えると、元気がよみがえってきました。
ここで午後の部の観光の始まりです。
次に向かうのは、お待ちかねの『アンコール・ワット』です。
アンコール・ワットは、クメール語で「寺院からなる都」の意味で、12世紀前半に建造されました。総面積は200ヘクタール、東西約1.5km、南北1.3kmにも及ぶ巨大寺院です。
お堀に架かる橋を進んで行くと、前方にアンコール・ワットの入口、「西塔門」が近づいてきます。

西塔門に入ると、巨大な「ヴィシュヌ神像」が祀られています。
てっきり仏教寺院だと思っていましたが、もともとはヒンズー教の寺院として建てられたそうです。

門を過ぎて長い参道をさらに進みます。
すると前方にはアンコール・ワットの壮大な伽藍が姿を現します。
春分と秋分の日にこの参道から眺めると、中央の塔の真上から朝日が昇るのだそうです。当時の技術水準の高さには感嘆させられます。

参道から、少し脇にずれてみます。
すると今まで3本に見えていた尖塔の数が増えました!
実は尖塔の数は5本あるのですが、ながめる角度によっていろんな本数に見えるようです。
なかなか面白いですね。

そしてここでは、池越しのアンコール・ワットを眺めることができます。
しばらく眺めていると風がやんできました。なんとか「逆さアンコール・ワット」を写すことができました!

アンコール・ワットの中心部は、三つの回廊に囲まれています。
まずは一番外側の「第一回廊」から見学します。
長い廊下の壁一面に美しい彫刻が施されています。色んな神話が題材になっているようで、こちらの壁は古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」が刻まれています。

さらに内側に進んだ「十字回廊」では、昔の日本人の落書き?が残されています。
墨で消されているので読みづらいですが、よく見ると漢字が少し読めます。
1632年に加藤清正公の家臣の森本右近太夫という人が残したそうです。こんな遠くの国の遺跡で、清正公ゆかりのものを見かけるとは、不思議な気分です。

「第二回廊」の内側に入ると、長蛇の列ができています。階段の上にある「第三回廊」に登る人たちの列です。もちろん私たち一行も並びます。
一時間弱ほど待ったでしょうか、ようやく我が家の番がやってきました。それにしても急な階段です。なんと傾斜は70度もあるそうです。

いよいよ遺跡の中心部にやってきました。当時は王様と一部の人しか立ち入ることができなかった最深部です。
古代インドの宇宙観に基づき、天上界を具現化しようとした神聖な場所とのことで、その場にいるだけで、なんとなく気持ちが引き締まります。

きれいな柱で飾られた窓から、参道方面を振り返ります。
真っすぐに伸びた参道を眺めながら、少しばかり王様の気分を味わいました。

第三回廊にある四つの尖塔の中心には、ひときわ高い「中央祠堂」が聳えています。
古代インドで世界の中心とされた須弥山を模した、高さ65mの塔です。

この中央祠堂は、とくに良好な状態に保たれています。
壁面にはひときわ美しい「デヴァター」(女神像)が飾られています。いつまでも眺めていたくなりますね。

中央部の見学を終えた後は、背面にある第一回廊のレリーフを見に行きました。
こちらは「乳海攪拌」といって、ヒンズー教の天地創造の様子が描かれています。

こちらが第一回廊の外観です。全長はなんと750mもあるそうです。
ちなみに、この角度からだと5本の尖塔はひとつも見えなくなります。

しばらく遺跡の脇を歩いていると、何かが地面を動いています。
よーく見ると、なんとお猿さんです!
しかもこのお猿、木に吊るしてあった果物を盗んで、持ち主のおじさんに追い掛け回されていました。思わぬ大捕物にみんなで大笑いしてしまいました。

こうしてアンコール・ワットの見学を終えた後は、少しホテルで休憩しました。シャワーを浴びて、冷やしておいたビールを飲むと一気に復活です。



日が暮れたころに夕食の会場に向かいました。
『アマゾン・アンコール』というショーレストランで、クメール伝統の「アプサラダンス」を眺めながら食事を楽しむことができます。

お料理はビュッフェスタイルになっており、ローカル料理、西洋料理、中華料理とありました。
写真は主人のお皿です。たっぷりの炒飯、サテー、春巻き・・・ちょっとセンスない盛り付けですが、お味の方は上々だったようです。私は、ローカル料理を中心に種類多くちょこちょこ美味しく頂きました。

ステージではアプサラ・ダンスショーが始まりました。一時は絶滅しかかったという宮廷舞踊です。
音楽に合わせて優雅なダンスが繰り広げられます。
それにしてもこの指の角度をご覧ください!真似をしようにもこの半分も反りません…

今日は一日じっくりとアンコール遺跡を見学することができました。
前々から来たがっていた主人は大満足のようです。
明日は一日フリーなので、街に出てシェムリアップの人々の生活に触れてみたいと思います。
~つづく~
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