年末の奈良旅行、初日の後半です。東大寺をじっくりと見学した後は、奈良公園の散策を続けます。
次に訪れたのは
『若草山』です。三つの笠を重ねたような形なので「三笠山」ともいうようです。
毎年1月の第4土曜日に「野焼き」が行われることも有名ですね。
150円の入山料が掛かるようなので、フェンスの手前から鹿さんたちと一緒に眺めます。

若草山麓を通り、世界遺産の
『春日大社』にやってきました。
通常なら一の鳥居をくぐって長い参道を登っていくところですが、二月堂方面からきたので、側面の西回廊からのアクセスです。

こちらは重要文化財の
「中門」です。
せっかく来たので内部の特別参拝(500円)をしたかったのですが、お正月準備のため入場はできませんでした。
こちらから、二拝二拍手一拝でしっかりとお参りをしました。

こちらも重文の
「南門」です。春日大社の中で最大の門で、高さは12mあるそうです。
毎年3月に行われる「春日祭」では、天皇陛下の勅使がこの門より入ってお祭りを奉仕するという、由緒ある門です。

参道を下りながら散策を続けます。みると奉納の樽酒が積まれています!!
調べてみると「豊祝」「升平」「梅乃宿」「歓喜光」といったお酒が奈良県産のようです。
残念ながら今回の滞在中には飲む機会がありませんでしたが、奈良漬でもつまみながら飲み比べてみたいものですね。

さてお次は、奈良公園の3大スポットの最後である
『興福寺』です。
平成22年に創建1300年を迎えた藤原氏にゆかりの寺院で、もちろん世界遺産に選ばれています。
左手の「東金堂」と右手の「五重塔」ともに興福寺を代表する国宝の建物です。

そして興福寺といえば最も有名なのが、
『阿修羅像』です。
その名も「国宝館」の中で見ることができます。
奈良時代に作られた高さ153cmの像は、実際に見ると写真以上に繊細で美しかったです。
全国の会員2,000人以上からなる
「阿修羅ファンクラブ」があるそうなのですが、我が家も思わず入会したくなるほどの素晴らしさでした。
(写真撮影は禁止なので、拝観券のアップで我慢します)

こちらは古都奈良のシンボル、高さ約50mの
『五重塔』です。
京都の東寺の五重塔に次いで日本で二番目の高さの木造塔です。間近で見上げると、すごい迫力です。

興福寺は火災の多かったお寺で、記録に残っているだけでも100回を超えているそうです。
お寺の中心にあたる
「中金堂」の再建工事が進んでいます。平成30年に完成するそうなので、その際にはもう一度来てみたいと思います。

じっくりと興福寺の見学を終えて、夕暮れの
『猿沢池』に戻ってきました。
この池には
「澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分」という「猿沢池七不思議」があるそうです。
「池の水は、澄むことなくひどく濁ることもない。水が流出入する川もないのに、常に一定の水量を保っている。亀はたくさんいるが、なぜか蛙はいない。なぜか藻も生えない。毎年多くの魚が放たれているので増える一方であるにもかかわらず、魚であふれる様子がない」ということのようです。なるほど不思議ですね。

充実した初日の観光を無事に終えて、ホテルに戻ります。
先ほど自転車での下見を済ませていたので、
「三条通」をのんびりと散策しながら帰ります。
歩を進めていると。ふわーっと蓬のいい香りがしてきました。近づいてみると撞きたてお餅が並べられています。さっそく甘党の主人の目が輝きました!こちらのお店で蓬餅を購入です。
一口噛むと、蓬の香りがたって甘いあんこと絶妙なバランスです。甘さから貰ったパワーが、歩き疲れた体に優しく染み渡ります。

途中に「奈良観光センター」があったので、情報収集に立ち寄りました。
こちらには奈良市観光協会のマスコットキャラクターの
『しかまろくん』がいました。
有名なせんとくん(奈良県マスコットキャラクター)に少し似ていますが、しかまろくんは初めて知りました。可愛い!!ちょっと弱々しい感じもしますが、しかまろくんもせんとくんのように有名になってほしいものです。

まる一日歩き続けたので、やはり今日もクタクタになってしまいました。
結局夕食は買って帰ってホテルの部屋で頂きました。
久しぶりの奈良観光の初日、まずは大満足です。明日は明日香村まで遠征したいと思います。
~つづく~
『興福寺』のHP
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