熊本の旅もいよいよ四日目、最終日です。
夕方遅めの飛行機なので、今日も一日楽しみます。
ホテルをチェックアウトしていったんフロントに荷物を預けます。今日は徒歩での観光開始です。
まず最初に、再びの熊本城に向かいます。満遊パスポートがあるので、期間中は何度でも入場できます。
今回は城内でもあまり人がいないエリアをあえて進みます。天守閣から遠い
「櫨方門」(はぜかたもん)から入場しました。
折り重なる石垣の手前からの天守閣の眺めです。こうやってみると、つくづく難攻不落振りが窺えます。
ここから攻めあがって、天守閣を落とすのはどう考えても無理そうですね。

城内には、新緑がまぶしい大樹が沢山植わっています。
おそらく築城の頃から変わらない光景なのだと思います。都会の植樹と違いのびのびと育っているように見えます。

天守閣から遠く、ここまでにも見どころが沢山あるため、GWの最中とはいえここまで訪れる人は少なめです。
「肥後六花園」には、熊本を代表する六つの花が季節ごとに咲いています。
肥後菊、肥後椿、肥後山茶花(ひごさざんか)、肥後花菖蒲(ひごはなしょうぶ)、肥後朝顔、肥後芍薬(ひごしゃくやく)を「肥後六花」と呼ぶそうです。

今日は天守閣には向かわず、長塀の内側に沿ってお城の南側から東側へ歩きました。
こちらはお城の北東、鬼門に位置する
「不開門」(あかずのもん)です。
昔の陰陽道ではこの方角は塞いでも、開け放してもいけないとされ、門は造るが普段は閉ざし、不浄なものを運ぶときだけこの門を開いたと言われているそうです。現在では重要文化財に指定されています。
主人の記憶では、以前はこの門からは入場できなかったようで(記憶違いかもしれません)、通るのは初めてのようです。

お城を通り抜けて、次に
『熊本県伝統工芸館』にやってきました。
熊本県の伝統工芸品を展示したり販売したりしている博物館です。満遊チケットで入場します。
主人も入場は初めてのようです。内部には熊本の民芸品が沢山展示されています。
郷土玩具のコーナーでは、私が見たことがあるものも展示されており、結構楽しむことができました。

工芸館の出入り口からの天守閣の眺めが、また格別でした。新緑が眩しい!!
あの夏目漱石が熊本を
「森の都」と読んだ気持ちがよく分かる気がします。

さて、そろそろお昼の時間です。最後の熊本ランチ、何にしようかと悩んだのですが、やっぱりこれです。
もういちど、元祖熊本ラーメン
『こむらさき』です。

王様ラーメンです。我が家の熊本ラーメンの定番です。麺の加減も、スープも、チャーシューや木耳もちょうどいい塩梅で、何度食べても美味しいです。

食事の後は、少しデパートを覗いてみました。
「鶴屋」という創業60年以上の地元の老舗デパートです。
拡張を繰り返しているようで、とにかく巨大です。主人によると地元では絶大なブランドだそうです。
その鶴屋の裏に、
『小泉八雲旧居』がありました。こちらが最後の目的地になります。

ここは、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが、第五高等中学校(現在の熊本大学)の英語教師として熊本に赴任した際、最初の一年を過ごした住居です。
ここにはボランティアガイドの方がいらっしゃり、興味深いお話を聞かせていただきました。
こちらは八雲が執筆の際に使った机(レプリカ)です。彼は強度の近眼だったため、随分と高く作られているそうです。

さて、最後は我が家のお土産の購入です。これだけくまモンずくしの旅だったので、やはりくまモンにしました。
お酒好きの我が家にふさわしく、くまモンのコースターを選びました。
コースターが欲しいと思って、何軒かお土産屋さんをハシゴしましたが、なかなか見つかりません。
最後に立ち寄った鶴屋デパートのくまモンコーナーでついに見つけました。鶴屋恐るべし・・・

そして、3泊4日の熊本の満遊の旅は無事に終了しました。
これまでは、阿蘇や天草といったメジャーな観光地を目指しがちでしたが、今回は熊本市内をとことん探求することができました。新しい発見がたくさんあって、とても楽しむことができました。
熊本市内をくまなく観光した四日間でしたが、まだまだ見どころが残っています。そう遠くない日に、戻ってきたいと思っています。
※最後に、「くまもと満遊パスポート」の総括をしてみました。
・パスポート代金 1,000円・夏目漱石旧居 200円
・監物台樹木園 200円
・旧細川刑部邸 300円
・熊本城 500円
・徳富記念園 200円
・水前寺成趣園 400円
・熊本洋学校教師ジェーンズ邸 200円
・北岡自然公園 200円
・熊本城(2回目) 500円
・熊本県伝統工芸館 200円
・小泉八雲熊本旧居 200円 ・合計 3,100円
なんと2,100円もお得でした!!(セット割引や無料日は除きます)
あまりアピールされていないのですが、熊本市に旅行される方は、是非ご利用ください。
『満遊くまもとパスポート』のHP
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