記事一覧

『満遊くまもと』の旅 第3日目①

熊本の旅も3日目に入りました。今日も電動レンタサイクルで旅をします。
昨日は熊本城周辺を回りましたが、今日は電動アシストを生かして少し遠出をしたいと思います。

熊本城の近くの「高橋公園」の中に、『横井小楠と維新群像』という銅像群がありました。
熊本出身の幕末の志士、横井小楠を中心に、左から坂本龍馬、勝海舟、松平春嶽、細川護久の5名の銅像が建てられています。

IMG_1241_20130616121807.jpg

この公園のすぐ近くに、『宮本武蔵旧居跡』がありました。
剣豪・宮本武蔵は57歳の時に客分として細川忠利公により熊本に招かれ、なくなるまでの5年間をこの場所にあった屋敷で暮らしたそうです。

もっとも今ではこの看板が立っているだけで、年金事務所になっているようです。

IMG_1247_20130616121810.jpg

さて、ここからは少しずつお城から離れていきます。次に『藤崎八旛宮』にやってきました。

「熊本の総鎮守」といわれる平安時代から続く由緒ある神社です。以前は熊本城内にあったのですが、西南戦争で焼失し、現在の場所に移ったそうです。とても静かで雰囲気のある境内です。

IMG_1249_20130616121812.jpg

神社はもちろん立派なのですが、私が気になったのはこちらです。
「くまもとの酒」がずらりと並んでいます。お水が美味しい熊本なので、日本酒のお味も格別だと思います。
まだ午前中ですが、思わず一杯やりたくなってしまいます。

IMG_1251_20130616121815.jpg

こちらは、『徳富記念園』です。もちろん満遊パスポートで入場します。
明治時代を代表するジャーナリストである徳富蘇峰と、小説「不如帰」などで知られる弟・徳富蘆花の二人が少年時代を過ごした住居跡が記念館となっています。

IMG_1252_20130616121804.jpg

ここは、蘇峰が生徒の自治を尊重する民主的な学校を目指した私塾「大江義塾」跡地でもあります。
徳富兄弟が京都の同志社で学んだため、創立者の新島襄との繋がりから、(かなり強引ですが)大河ドラマ「八重の桜」関連の展示もされていました。

IMG_1257.jpg

これまでのドライブ主体の観光だと、見落としていたようなスポットをじっくりと回れるのがポタリングの魅力ですね。

 

さて、お次は熊本城と並ぶ王道の観光地にやって来ました。『水前寺成趣園』(水前寺公園)です。
江戸時代の藩主である細川家ゆかりの御茶屋に1636年に開園された熊本を代表する桃山式回遊庭園です。もちろんパスポートが使えます。

IMG_1258_20130616121859.jpg

パッと見は、東京にある大名庭園と変わらない感じなのですが、一番の違いは「水」です。
この池の水は豊富な阿蘇の伏流水です。きれいな水を湛えた水面を眺めると、錦鯉に混じって、なんとニジマスが泳いでいます!

IMG_1263.jpg

園内には「出水神社」という神社があります。その境内に立派な松が植えられています。
看板の説明書きを読んで驚きました。細川忠利公の愛用の盆栽の小さな松が、400年を経てこんなに立派な松の木に育ったものだそうです。

IMG_1267.jpg

「祝、世界遺産登録!」の富士山が登場です。
こちらの庭園は東海道五十三次をあしらっており、ご覧の通り富士山の秀麗な姿も再現されています。

IMG_1269.jpg

池の周りの散策路をのんびりと歩きます。
ちょうど一周してきたところに茅葺の古風な建物、重要文化財の『古今伝授の間』の入口がありました。

IMG_1278.jpg

この建物は、400年ほど前に京都御所の中に建っていたものです。もともと桂宮智仁親王の書院を兼ねた茶室で、この部屋で細川家初代の細川幽斎公が桂宮智仁親王に「古今和歌集の解説の奥儀」を伝授されたことからこの名前がついたそうです。
その後、大正元年に水前寺公園正面の現在の地に昔の型通り移築され、今に至っています。

IMG_1279_20130616122025.jpg

移築前には、「酔月亭」という名の藩主の建物があった場所だけに、さすがにここからの眺めが一番です。
こちらの座敷の縁側に座って、美しい庭園や月を眺めながらのんびりとお酒でも飲んだら、最高だろうと思います。

IMG_1281.jpg

さて、ここらで恒例のおやつタイムです。公園の参道の商店街で、またまた熊本名物を頂きます。
今回は、こちらのスイーツ『いきなり団子』です。

IMG_1282.jpg

小麦粉を練って伸ばした生地で、厚さ1センチ位の輪切りにしたさつまいもと粒あんを包んだものを蒸した、昔ながらの素朴な風味の熊本の郷土菓子です。

さつまいもと粒あんの甘さが絶妙にマッチして、もちもちとした食感が特徴的です。

IMG_1284_20130616122021.jpg

素朴なお味のお団子を楽しんだ後も、まだまだポタリングを続けます。
今度はさらに遠出して、本日の目的地のきれいな湖を目指します!


~つづく~


『水前寺成趣園』のHP
関連記事

コメント

No title

水前寺公園は美しいところですね♪
「いきなり団子」って面白いおまんじゅうですよね。ネーミングも・・・
これ美味しいけど、おやつの領域を超えてお腹一杯になってしまうので食べるタイミングとかをちょっと考えちゃいそうです^^;

No title

今回は藤崎宮から大江辺りを抜けて水前寺公園ですか~
フットワーク軽いですね。
明午橋を渡って行かれたのでしょうか?

実家の直ぐ傍を通過・・・(笑)
徳富記念館まで徒歩2分なんですよ。^^

水前寺公園も地元の人はなかなか行きませんが
行ってみるとすごくいいとこなんですよね。
昔に比べたら湧水量はずいぶん減ったようです。

今思えば、熊本では洗濯もトイレの水も全部
阿蘇の伏流水だったのだからすごい贅沢。

いきなり団子は色んな餡がありますが、やはり王道、黒でしょう。
次回も楽しみにしています。

Re: No title

EkaterinaYoghurt 様

こんばんは。
水前寺公園は美しいですよね。大自然の壮大な美しさとは異なる美しさが、とても好きです。熊本を訪問するたびに立ち寄っています。EkaterinaYoghurtさんも、訪問されましたか?
いきなり団子は、熊本の名物おやつですが、おやつというには満腹感が大きすぎますよね~。銀座の熊本館でも売られておりますので、たまに購入して主人の朝食にしています。年に数回ですが、懐かしさからか喜んで食べてくれます。
EkaterinaYoghurtさんと私は故郷が同じだと思いますが、懐かしい味などはありますか?私は先日、偶然に豆子郎のCMソングを聞いたのですが、望郷の念に駆られました!!

Re: No title

おぼろ 様

こんばんは。
熊本の地理には、いまひとつ暗い私ですので、明午橋を渡ったか主人為確認したところ、渡ったということです。
ご実家が徳富記念館のお近くとは!!なんて偶然でしょうか。もしかしたら、前を通ったかもしれませんね。
水前寺公園の美しさは、私が子供の頃に初めて訪れた時から変わってないように思っていましたが、湧き水が減ったとは驚きです。いつも熊本に滞在すると、肌の銚子が良いのですが、これもきっと阿蘇の湧き水のおかげですよね。将来は阿蘇に住みたいななんて思ったりもします!!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ふとかつ

Author:ふとかつ
平凡な日々を記録してして自分の変化を再発見したいと思いブログをはじめました。

大好きな旅行、お酒、美味しいもの、料理、主人の趣味に付合い始めた自転車でのポタリング、その他なんでも気になることを徒然なるままに書き留きめていきたいと思っています。

月別アーカイブ

最新コメント

FC2カウンター