『初冬の下北半島ドライブ旅行』 第1日目
夏の福岡に続き、久しぶりにJALの「どこかにマイル」にエントリーしました。
今回は、帯広、青森、三沢、徳島の4空港からの抽選となりました。
そして、選ばれたのは三沢空港でした!
我が家にとって初の三沢空港ですが、周辺には思った以上に見どころがありそうです。
私はまっさきに定番の奥入瀬渓流と十和田湖が思い浮かんだのですが、主人は「本州最北端に行こう!」と言い出しました。
本州最北端といえば、マグロで有名な「大間崎」です。三沢からは結構距離があるのですが、こんな機会がなければなかなか行ける場所でもないので、思い切って行ってみることにします。
それでは、初冬の下北半島ドライブの旅の始まりです!!
この日の東北地方には、暴風警報が出されています。羽田の出発時に、「着陸できずに引き返すかもしれない」という条件付のフライトとなりました。「よろしいですか?」と聞かれましたが、断るわけにもいかないので、そのまま出発しました。

飛行機はそこそこ揺れましたが、無事に三沢空港に着陸しました。階段で滑走路に下りて見上げると、見事な青空です。

空港を出ると、すぐにレンタカーに乗り込みました。
空港からは、まずは約100kmの道のりをひたすら北上します。ほとんど信号もない一本道で快適なドライブです。
核燃料の再処理工場がある六ケ所村を経て、いよいよ下北半島の先端に到達しました。
『本州最涯地 尻屋崎』です。

ここ尻屋崎には、高さ33mの白亜の灯台がそびえたっています。
明治9年に東北地方初の西洋式灯台として完成したそうです。

本州の最北端は大間崎ですが、尻屋崎は下北半島の北東端に位置しています。
対岸の函館がすぐ近くに見える大間崎と違い、眼前に広がるのは大海原です。まさに最涯の地にふさわしい眺めです。

ここまでの写真ではただの快晴にしか見えませんが、海から突風がひっきりなしに吹き付けてきます。それに大雨が降ったり、晴れたりと目まぐるしく変わっています。
しばらくすると、きれいな虹が現れました!

尻屋崎では、もうひとつ「寒立馬」(かんだちめ)といわれるお馬さんが有名です。
岬の周辺に放牧されている農耕馬で、雪の中に立っている写真を見たことがあったのですが、さすがに暴風警報には勝てないのか、フェンスの中でのんびりと寛いでいます。皆さんそろってカメラにお尻を向けてくれました…

尻屋崎を後に、一路西へと向かいます。次の目的地は、霊場・『恐山』です。
いよいよ到着する直前に、真っ赤な橋が目につきました。
なんと「三途の川」に架かる橋です!通行止めになっているようですが、そもそも渡ってはいけないような気がします。

橋のたもとには、見るからに怖い像がこちらをにらんでいます。
「奪衣婆」と「懸衣翁」という名の、三途の川の畔にいて、死者から衣を剥いで罪の重さをはかる鬼たちです。
なんだか、この先に進むのが気が引けてきました。

さて、いよいよ恐山に入山します。
例年11月の上旬で閉山になるそうですが、我が家が訪れた週末までギリギリ開いていました。
見回すと周囲に参拝者は誰もいません。撮影用のパネルの日付も更新されていませんでした。

比叡山、高野山と並んで日本三大霊場に数えられる恐山です。
なんと1200年もの歴史を数えるのだそうです。

本堂にお参りした後は、順路に沿って一回りします。
火山のためか、荒涼とした景色が広がっています。花の代わりに飾られる風車ですが、強風を浴びて吹き飛ばされんばかりに回っています。雨だけでなく、とうとう雹まで降りはじめました。

しばらく進むと宇曽利山湖の畔に出ました。ここは「極楽浜」と呼ばれています。
訪れた方の多くが、極楽のように静かできれいな場所だったと言われていますが、この日は違います。
湖の上から突風が押し寄せてきます。重量級の主人も強風にあおられて、撮った写真の多くが手ブレになっていました。私はひたすら風に背を向けて、景色も見ずにこらえていました。
でも、あらためて写真を眺めると、きれいな湖ですね。

さらに進むと、より殺風景な場所に出ました。この辺りは、まさに地獄と呼ばれているそうです。
周囲には硫黄の臭いが充満しています。

ふと見ると、古い小屋があります。中を覗いてみると、なんと温泉です!
これは地獄から極楽か!?
貸し切りのチャンスでしたが、湯冷めが怖くて、残念ながら入浴はあきらめました。。。

結局、最後まで参拝者には出会いませんでした。結果的に、まさかの貸し切り参拝となりました。
やっとの思いで車に乗り込んだときは、生き返った心地がしました。
それでは、本日の宿泊地のむつ市に向かいます。

ホテルで一休みした後は、むつの夜に繰り出します。
この日は町中で、はしご酒のイベントが開催されていました。私は参加してみたかったのですが、長距離運転で疲れた主人はあきらめ顔です。
仕方なく、腰を落ち着けていただくことにします。『下北物語』というお店を選びました。

青森といえば、新鮮なホタテ!と思っていたのですが、不漁のため品切れとなっていました。
写真は赤エビのお刺身です。大きなエビにかぶりつくと、ぷりぷりとした身が甘くて新鮮です。

こちらは青森名物「みそかい焼き」です。ホタテと野菜を味噌で煮込んだ卵とじです。
こちらのホタテは冷凍物なので用意できるとのことでした。家庭の味で、ご飯もお酒も進む体が温まる一品です。

旅の一日目からロングドライブとなりましたが、絶景続きの素晴らしい旅となりました。
荒天には苦しめられましたが、本州の最北端らしさを味わうことができたと思うことにします。
明日には天候回復するようです。早起きして、いよいよ最北端を目指します!!
~つづく~
今回は、帯広、青森、三沢、徳島の4空港からの抽選となりました。
そして、選ばれたのは三沢空港でした!
我が家にとって初の三沢空港ですが、周辺には思った以上に見どころがありそうです。
私はまっさきに定番の奥入瀬渓流と十和田湖が思い浮かんだのですが、主人は「本州最北端に行こう!」と言い出しました。
本州最北端といえば、マグロで有名な「大間崎」です。三沢からは結構距離があるのですが、こんな機会がなければなかなか行ける場所でもないので、思い切って行ってみることにします。
それでは、初冬の下北半島ドライブの旅の始まりです!!
この日の東北地方には、暴風警報が出されています。羽田の出発時に、「着陸できずに引き返すかもしれない」という条件付のフライトとなりました。「よろしいですか?」と聞かれましたが、断るわけにもいかないので、そのまま出発しました。



飛行機はそこそこ揺れましたが、無事に三沢空港に着陸しました。階段で滑走路に下りて見上げると、見事な青空です。

空港を出ると、すぐにレンタカーに乗り込みました。
空港からは、まずは約100kmの道のりをひたすら北上します。ほとんど信号もない一本道で快適なドライブです。
核燃料の再処理工場がある六ケ所村を経て、いよいよ下北半島の先端に到達しました。
『本州最涯地 尻屋崎』です。

ここ尻屋崎には、高さ33mの白亜の灯台がそびえたっています。
明治9年に東北地方初の西洋式灯台として完成したそうです。

本州の最北端は大間崎ですが、尻屋崎は下北半島の北東端に位置しています。
対岸の函館がすぐ近くに見える大間崎と違い、眼前に広がるのは大海原です。まさに最涯の地にふさわしい眺めです。

ここまでの写真ではただの快晴にしか見えませんが、海から突風がひっきりなしに吹き付けてきます。それに大雨が降ったり、晴れたりと目まぐるしく変わっています。
しばらくすると、きれいな虹が現れました!

尻屋崎では、もうひとつ「寒立馬」(かんだちめ)といわれるお馬さんが有名です。
岬の周辺に放牧されている農耕馬で、雪の中に立っている写真を見たことがあったのですが、さすがに暴風警報には勝てないのか、フェンスの中でのんびりと寛いでいます。皆さんそろってカメラにお尻を向けてくれました…

尻屋崎を後に、一路西へと向かいます。次の目的地は、霊場・『恐山』です。
いよいよ到着する直前に、真っ赤な橋が目につきました。
なんと「三途の川」に架かる橋です!通行止めになっているようですが、そもそも渡ってはいけないような気がします。

橋のたもとには、見るからに怖い像がこちらをにらんでいます。
「奪衣婆」と「懸衣翁」という名の、三途の川の畔にいて、死者から衣を剥いで罪の重さをはかる鬼たちです。
なんだか、この先に進むのが気が引けてきました。

さて、いよいよ恐山に入山します。
例年11月の上旬で閉山になるそうですが、我が家が訪れた週末までギリギリ開いていました。
見回すと周囲に参拝者は誰もいません。撮影用のパネルの日付も更新されていませんでした。

比叡山、高野山と並んで日本三大霊場に数えられる恐山です。
なんと1200年もの歴史を数えるのだそうです。

本堂にお参りした後は、順路に沿って一回りします。
火山のためか、荒涼とした景色が広がっています。花の代わりに飾られる風車ですが、強風を浴びて吹き飛ばされんばかりに回っています。雨だけでなく、とうとう雹まで降りはじめました。

しばらく進むと宇曽利山湖の畔に出ました。ここは「極楽浜」と呼ばれています。
訪れた方の多くが、極楽のように静かできれいな場所だったと言われていますが、この日は違います。
湖の上から突風が押し寄せてきます。重量級の主人も強風にあおられて、撮った写真の多くが手ブレになっていました。私はひたすら風に背を向けて、景色も見ずにこらえていました。
でも、あらためて写真を眺めると、きれいな湖ですね。

さらに進むと、より殺風景な場所に出ました。この辺りは、まさに地獄と呼ばれているそうです。
周囲には硫黄の臭いが充満しています。

ふと見ると、古い小屋があります。中を覗いてみると、なんと温泉です!
これは地獄から極楽か!?
貸し切りのチャンスでしたが、湯冷めが怖くて、残念ながら入浴はあきらめました。。。

結局、最後まで参拝者には出会いませんでした。結果的に、まさかの貸し切り参拝となりました。
やっとの思いで車に乗り込んだときは、生き返った心地がしました。
それでは、本日の宿泊地のむつ市に向かいます。



ホテルで一休みした後は、むつの夜に繰り出します。
この日は町中で、はしご酒のイベントが開催されていました。私は参加してみたかったのですが、長距離運転で疲れた主人はあきらめ顔です。
仕方なく、腰を落ち着けていただくことにします。『下北物語』というお店を選びました。

青森といえば、新鮮なホタテ!と思っていたのですが、不漁のため品切れとなっていました。
写真は赤エビのお刺身です。大きなエビにかぶりつくと、ぷりぷりとした身が甘くて新鮮です。

こちらは青森名物「みそかい焼き」です。ホタテと野菜を味噌で煮込んだ卵とじです。
こちらのホタテは冷凍物なので用意できるとのことでした。家庭の味で、ご飯もお酒も進む体が温まる一品です。

旅の一日目からロングドライブとなりましたが、絶景続きの素晴らしい旅となりました。
荒天には苦しめられましたが、本州の最北端らしさを味わうことができたと思うことにします。
明日には天候回復するようです。早起きして、いよいよ最北端を目指します!!
~つづく~