熊本・鹿児島旅行 第3日目 『鹿児島ドライブ』編①
旅の三日目です。今日からはいよいよ鹿児島に向かいます!
早起きして出発する予定だったのですが、昨夜は同窓会で3時頃まで盛り上がっていたので、目が覚めた時には9時を回っていました。
急いで支度を済ませて出発です。九州自動車道に乗って一気に鹿児島まで下ります。
熊本~鹿児島間は山間部を通るため、トンネルが沢山あります。なんと25ものトンネルを通過しました。
途中の『えびのPA』で美味しそうな匂いに釣られて、「宮崎地鶏の炭火焼」を購入しました!
歯ごたえがあり、噛むほどにうまみが出てきてとても美味しいです。高速道路の売店なのでそこそこの味だろう思っていましたが嬉しい誤算です。

少し遅れて14時前にようやく鹿児島に到着です。最初に向かったのが、『仙厳園(磯庭園)』です。
ここは薩摩藩主島津氏の別邸跡とその庭園で敷地面積は約5haです。1658年(万治元年)に第19代当主であった島津光久によって造園され、桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てた素晴らしい景色と広大な庭園が特徴だそうです。

とうとう念願の『桜島』と対面です。とっても雄大です!!

こちらは正門です。実はここで大河ドラマ『篤姫』のロケが行われたそうで、江戸の薩摩藩邸として登場しています。
言われてみれば、なんとなく見覚えがあるような気がします。

入場券には2種類ありましたが、御殿内の見学が付いた「御殿コース」(1,500円)を選びました。
ガイドさんの説明を聞きながら御殿内を見学します。内部は撮影禁止ですが、さすがに薩摩藩主の住まいだけあって豪華な建物です。
中庭は撮影OKです。立派な木と池がありました。この後は場所を移動して、お抹茶とお茶菓子を美味しくいただきました。

薩摩藩は技術大国で、ヨーロッパから最新の技術を取り入れていたそうです。奥に見える石垣は鉄製の大砲を鋳造するための『反射炉』跡で、このような大砲がここで製造されていたそうです。

こちらはお隣の『尚古集成館』です。
幕末の薩摩藩主であった島津斉彬は西欧諸国の動きにいち早く対応するために、製鉄、造船、紡績等の産業をおこし、写真、電信、ガス灯の実験、ガラス、陶器の製造など、日本の近代化をリードする工業生産拠点をつくり上げました。それがこの集成館とのことです。
明治維新は、こういった薩摩の技術力にも支えられていたのですね。

じっくりと見学しているうちに早くも夕方になってしまいました。先を急がなければなりません。
次に向かったのがこちら、『南州墓地』です。
ここはいわずと知れた西郷さんのお墓です。桜島を望む高台に、西郷さんをはじめとした西南戦争に敗れた薩軍2023名もの将兵が眠っているそうです。
墓石は正面に西郷隆盛、左手に最後まで奮戦した桐野利秋、右手には篠原国幹、他には村田新八、辺見十郎太、別府晋介、桂久武など幹部が並び、鹿児島県令として西郷さんを支援し処刑された大山綱良や、わずか14歳にして戦場に消えた伊地知・池田両少年、兄弟5人が討ち死にした児玉兄弟、県外出身者の名も見られます。

また、高台にあるのでジョギングコースにもなっているようで、階段を登ってきたランナーの方が西郷さんのお墓に一礼してまた降りていく人々の姿が印象に残りました。西郷さんは今でも鹿児島の人達に敬愛されているようです。
次にホテルにチェックインしました。部屋で一休みしながら地図を眺めていると、近くにいろんな偉人の生誕地の表示があります。散歩がてらに行ってみることにします。
ホテルから5分ほど進んだところに、まずは『東郷平八郎誕生地』がありました。いわずと知れた日露戦争の日本海海戦における連合艦隊司令長官です。
さらに数分のところで今度は『大山巌誕生地』がありました。こちらは西郷さんの従弟にあたり、後に陸軍元帥になった人ですが、西南戦争では政府側だったため、二度と鹿児島の地を踏まなかったそうです。
そしていよいよ、『西郷隆盛誕生地』です。立派な石碑が建っています。
当然ここは弟の西郷従道の生誕地でもあり、隆盛の脇に小さな『西郷従道誕生地』の石碑も建っていますが、扱いの差は歴然で少し気の毒でした。

そして、ここから数十メートルのところには『大久保利通誕生地』がありました。
この二箇所には建立碑が建てられているのですが、実は書き出しの、「西郷君」、「大久保君」、以下の文章はまったく同じだそうです。袂を分かつこととなった竹馬の友にふさわしいエピソードで、心を打たれました。
そして、こちらは『大久保利通の銅像』です。

ここ鹿児島では人気のない大久保さんですが、本当に辛かったのはむしろ西郷さんよりも大久保さんなのではないかと思えます。この人も「こうとしか生きようのない人生」を生きた一人ですね。
すっかり日が暮れました。お腹も空いてきたので、そろそろ夕食に向かいます。
鹿児島といえば、黒豚、黒牛等の「黒もの」が有名です。何にするかさんざん迷ったのですが、黒まぐろにすることにしました!!
鹿児島中央駅の近くにある、黒まぐろ専門店『黒・紋』です。
奄美大島にあがった黒まぐろが直送されるお店です。

せっかく鹿児島に来たので、まずは焼酎をいただきます。お湯割を注文したら、なんと2合徳利ででてきました!
実はこれ、『前割り』といって、焼酎を前もって水で割り、数日経ってから飲むそうです。この方法だと焼酎と水がじっくりと馴染むため、飲む直前に割る普通の飲み方に比べ、よりまろやかでコク深く、のど越しなめらかな味わいが楽しめるそうです。さすがに本場は違いますね。
5:5くらいに割ってあり、ふわっと芋の香りが湧き上がってきて美味しいです。お猪口でさしつさされつ飲んでいると、次々と追加してしまいました。

こちらは私が注文した「まぐろ丼」です。赤味・中トロ・大トロの三種類のまぐろが味わえます。日頃食べているまぐろはまったく別の食べ物ではないかと思うほどの美味しさです!

こちらは主人が注文した「ねぎとろ丼」です。はっきり言って美味しすぎです!!

あまりに美味しかったため、最後に二人でもう一杯「黒まぐろ丼」をいただきました。
昨今、「黒まぐろが食べられなくなるかも?」というニュースを聞きますが、そうなるととても残念なことです。
次回、鹿児島を訪れた時も、このお店の黒まぐろ丼を必ず食したいと思いました。
そして食後のデザートです。鹿児島名物としては『しろくま』というかき氷も有名です。天文館のほうに食べに行こうかとも思ったのですが、真冬の夜なのであきらめることにしました。
代わりにコンビニでこちらを購入しました。「南国しろくま」アイスです。九州内では有名で、主人も子供の頃食べていたようで、懐かしそうに食べていました。練乳の甘さがいい感じです。

あっという間に、鹿児島の初日は終了です。いよいよ明日は旅の最終日。市内観光の後に桜島に渡る予定です!
名勝『仙巌園』のHP
早起きして出発する予定だったのですが、昨夜は同窓会で3時頃まで盛り上がっていたので、目が覚めた時には9時を回っていました。
急いで支度を済ませて出発です。九州自動車道に乗って一気に鹿児島まで下ります。
熊本~鹿児島間は山間部を通るため、トンネルが沢山あります。なんと25ものトンネルを通過しました。
途中の『えびのPA』で美味しそうな匂いに釣られて、「宮崎地鶏の炭火焼」を購入しました!
歯ごたえがあり、噛むほどにうまみが出てきてとても美味しいです。高速道路の売店なのでそこそこの味だろう思っていましたが嬉しい誤算です。

少し遅れて14時前にようやく鹿児島に到着です。最初に向かったのが、『仙厳園(磯庭園)』です。
ここは薩摩藩主島津氏の別邸跡とその庭園で敷地面積は約5haです。1658年(万治元年)に第19代当主であった島津光久によって造園され、桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てた素晴らしい景色と広大な庭園が特徴だそうです。

とうとう念願の『桜島』と対面です。とっても雄大です!!

こちらは正門です。実はここで大河ドラマ『篤姫』のロケが行われたそうで、江戸の薩摩藩邸として登場しています。
言われてみれば、なんとなく見覚えがあるような気がします。

入場券には2種類ありましたが、御殿内の見学が付いた「御殿コース」(1,500円)を選びました。
ガイドさんの説明を聞きながら御殿内を見学します。内部は撮影禁止ですが、さすがに薩摩藩主の住まいだけあって豪華な建物です。
中庭は撮影OKです。立派な木と池がありました。この後は場所を移動して、お抹茶とお茶菓子を美味しくいただきました。

薩摩藩は技術大国で、ヨーロッパから最新の技術を取り入れていたそうです。奥に見える石垣は鉄製の大砲を鋳造するための『反射炉』跡で、このような大砲がここで製造されていたそうです。

こちらはお隣の『尚古集成館』です。
幕末の薩摩藩主であった島津斉彬は西欧諸国の動きにいち早く対応するために、製鉄、造船、紡績等の産業をおこし、写真、電信、ガス灯の実験、ガラス、陶器の製造など、日本の近代化をリードする工業生産拠点をつくり上げました。それがこの集成館とのことです。
明治維新は、こういった薩摩の技術力にも支えられていたのですね。

じっくりと見学しているうちに早くも夕方になってしまいました。先を急がなければなりません。
次に向かったのがこちら、『南州墓地』です。
ここはいわずと知れた西郷さんのお墓です。桜島を望む高台に、西郷さんをはじめとした西南戦争に敗れた薩軍2023名もの将兵が眠っているそうです。
墓石は正面に西郷隆盛、左手に最後まで奮戦した桐野利秋、右手には篠原国幹、他には村田新八、辺見十郎太、別府晋介、桂久武など幹部が並び、鹿児島県令として西郷さんを支援し処刑された大山綱良や、わずか14歳にして戦場に消えた伊地知・池田両少年、兄弟5人が討ち死にした児玉兄弟、県外出身者の名も見られます。

また、高台にあるのでジョギングコースにもなっているようで、階段を登ってきたランナーの方が西郷さんのお墓に一礼してまた降りていく人々の姿が印象に残りました。西郷さんは今でも鹿児島の人達に敬愛されているようです。
次にホテルにチェックインしました。部屋で一休みしながら地図を眺めていると、近くにいろんな偉人の生誕地の表示があります。散歩がてらに行ってみることにします。
ホテルから5分ほど進んだところに、まずは『東郷平八郎誕生地』がありました。いわずと知れた日露戦争の日本海海戦における連合艦隊司令長官です。
さらに数分のところで今度は『大山巌誕生地』がありました。こちらは西郷さんの従弟にあたり、後に陸軍元帥になった人ですが、西南戦争では政府側だったため、二度と鹿児島の地を踏まなかったそうです。
そしていよいよ、『西郷隆盛誕生地』です。立派な石碑が建っています。
当然ここは弟の西郷従道の生誕地でもあり、隆盛の脇に小さな『西郷従道誕生地』の石碑も建っていますが、扱いの差は歴然で少し気の毒でした。

そして、ここから数十メートルのところには『大久保利通誕生地』がありました。
この二箇所には建立碑が建てられているのですが、実は書き出しの、「西郷君」、「大久保君」、以下の文章はまったく同じだそうです。袂を分かつこととなった竹馬の友にふさわしいエピソードで、心を打たれました。
そして、こちらは『大久保利通の銅像』です。

ここ鹿児島では人気のない大久保さんですが、本当に辛かったのはむしろ西郷さんよりも大久保さんなのではないかと思えます。この人も「こうとしか生きようのない人生」を生きた一人ですね。
すっかり日が暮れました。お腹も空いてきたので、そろそろ夕食に向かいます。
鹿児島といえば、黒豚、黒牛等の「黒もの」が有名です。何にするかさんざん迷ったのですが、黒まぐろにすることにしました!!
鹿児島中央駅の近くにある、黒まぐろ専門店『黒・紋』です。
奄美大島にあがった黒まぐろが直送されるお店です。

せっかく鹿児島に来たので、まずは焼酎をいただきます。お湯割を注文したら、なんと2合徳利ででてきました!
実はこれ、『前割り』といって、焼酎を前もって水で割り、数日経ってから飲むそうです。この方法だと焼酎と水がじっくりと馴染むため、飲む直前に割る普通の飲み方に比べ、よりまろやかでコク深く、のど越しなめらかな味わいが楽しめるそうです。さすがに本場は違いますね。
5:5くらいに割ってあり、ふわっと芋の香りが湧き上がってきて美味しいです。お猪口でさしつさされつ飲んでいると、次々と追加してしまいました。

こちらは私が注文した「まぐろ丼」です。赤味・中トロ・大トロの三種類のまぐろが味わえます。日頃食べているまぐろはまったく別の食べ物ではないかと思うほどの美味しさです!

こちらは主人が注文した「ねぎとろ丼」です。はっきり言って美味しすぎです!!

あまりに美味しかったため、最後に二人でもう一杯「黒まぐろ丼」をいただきました。
昨今、「黒まぐろが食べられなくなるかも?」というニュースを聞きますが、そうなるととても残念なことです。
次回、鹿児島を訪れた時も、このお店の黒まぐろ丼を必ず食したいと思いました。
そして食後のデザートです。鹿児島名物としては『しろくま』というかき氷も有名です。天文館のほうに食べに行こうかとも思ったのですが、真冬の夜なのであきらめることにしました。
代わりにコンビニでこちらを購入しました。「南国しろくま」アイスです。九州内では有名で、主人も子供の頃食べていたようで、懐かしそうに食べていました。練乳の甘さがいい感じです。

あっという間に、鹿児島の初日は終了です。いよいよ明日は旅の最終日。市内観光の後に桜島に渡る予定です!
名勝『仙巌園』のHP
テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行