ローマ 「遺跡巡りの旅」 その5 ~最終回~
いよいよ観光の最終日です。早いもので、明日は日本に帰らなければなりません。
心残りのないように、観光して、ショッピングもして、美味しいものを食べて満喫したいと思います。
これまでに主要な観光地は回っていたので、午前中は見逃していた教会を中心に観光します。その後、一気にショッピングを済ませ、最後は夜遊びの計画です。
まずは、『サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会』にやってきました。
ここは、教皇座がヴァチカンの移るまではカトリックの総本山だった、長い伝統と格式を誇る大聖堂です。豪華なファサードが目を引きます。

教会の内部です。サン・ピエトロよりは若干小さいですが、それでも元総本山にふさわしい豪華さです。

この教会には回廊がありました。ローマではもっとも素晴らしいと言われる回廊のひとつだそうです。

次に、もうひとつの教会、『サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂』にやってきました。
西暦365年の夏に、聖母マリアが法王の夢に現われ、「数日のうちに雪が降る地に聖堂を建てよ」というお告げがあり、その奇跡の場所に建てられた教会だそうです。こう暑いと、本当に雪でも降ってほしいものです。
また、この教会はホテルのすぐ近くにあるので、何度も前を通っているのですが、最終日なのでいよいよ内部に潜入します!

この教会には、なんと「キリストが誕生の際に眠ったかいば桶」の木片が聖遺物として祀られています。
透明の容器に中に、確かに木片が見えます。2000年の時空を超えて、今私たちの目の前にあります!

荘厳な気持ちになった後は、ランチです。近くにすでに行きつけとなったスーパー「Sma」がありますので、そちらでお惣菜をテイクアウトします。
イタリア名物の、タラのフライとライスコロッケ、それにサラダとワインを購入し、ホテルでゆっくりと食べました。なかなかの味わいです。
休憩の後は、本日の第2ラウンドのショッピングです。これまたホテルに近く、何度も覗いておいた「ローマ三越」に向かいます。
日本と同じ三越マークが出迎えてくれます。

主人は、「なにもローマまで来て、わざわざ三越に来なくても・・・」とぼやいていますが、やっぱり海外でも日本のデパートが一番です。日本人の店員さんがいるので、細かい質問にも答えてくれます。
それに、イタリアは150ユーロ以上買い物した場合に税金の還付が受けられるのです。こんな内容をイタリア語で説明されてもさっぱりなので、ここはやっぱり三越でしょう。
店内は、オプションツアーの解散場所になっていることもあり、日本人だらけです。一瞬ここは銀座か日本橋か、と思うほどです。
日本人好みの品揃えの三越で、久しぶりに我が家も思いっきり買い物を楽しみました!
いったんホテルに戻り荷物を置いてから、いよいよ最後の観光に出発です。
ここはやはり、お約束ですが「真実の口」に行きたいと思います。テルミニ駅からバスに揺られて、「真実の口広場」にやってきました。
ここはローマ時代の商業の中心地だった場所で、今でも多くの遺跡が残っています。
ここは、『ヴェスタ神殿』です。紀元前2世紀の建築で、ローマに残る大理石の神殿としてはもっとも古いものだそうです。

そして、道の向こう側に『真実の口』で有名な、『サンタ・マリア・イン・コスメディアン教会』があります。
教会の入場は17時50分までで、ちょうど時間を過ぎたところだったので、中に入ることはできませんでしたが、幸いなことに「真実の口」は建物の外にあり、鉄の柵越しに見ることができました。

時間内に入場した人たちが順番に口の前で写真を撮っています。撮影料として1組あたり2ユーロ程度かかるそうです。私が以前に訪れた時は無料でした。維持管理にも費用がかかるんでしょうね。
さて、この後は再びコロッセオに向かい、夕暮れのコロッセオを楽しみたいと思います。
バスで再びコロッセオにやってきました。少しずつ日が傾き始めています。
『フォロ・ロマーノ』の遺跡群です。先日とは違う角度から眺めます。

ちょうどコロッセオとフォロロマーノを眺めることができる高台にバーを見つけました!
テラスに席を取り、冷えたビールを注文しました。これから日没までのわずかな時間をここで過ごしたいと思います。

こちらはコロッセオです。夕日を浴びて輝いてます。これからどんどん日が暮れていきます。旅の疲れもすべてを忘れて見入ります。

とうとう夜になりました。夕日からライトアップに変わります。やはり幻想的な姿です。

夜のコロッセオも、いつまで眺めていても飽くことがありません。昨日電車でであったカナダ人が、一晩中眺めていたということも、今では納得です。

さて、それでは最後のディナーに向かいます。やはり旅の最後もローマの下町、「トラステヴェレ地区」を再訪します。
トラステヴェレは、真実の口広場から橋を渡ると目と鼻の先です。バスで来た道を戻り、真実の口広場から徒歩で向かいます。
テヴェレ川の橋の上からの眺めです。右手に見えるのはテヴェレ川唯一の島、ティベリーナ島です。この日は映画祭が開催されており、屋外の巨大スクリーンで何かの映画が上映されていました。

残念なことに、お目当てのお店は夏休みでした。イタリアでは8月はまる1ヶ月休みを取ることが多いそうですが、ここもやはりそうだったようです。
そこで、ガイドブックに載っていた「アイ・スパゲッターリ」というお店に向かいました。
とても広いお店ですが、満席で大変な賑わいです。
ここでは、前菜に魚介のマリネ、カルボナーラ、ビーフステーキと白ワインを頼みました。
まず、カルボナーラです。主人の食べ比べは今日も続いています。

そしてステーキです。大きくて食べ応えがあります。

食事を終えて店を出るころは11時を回っていました。前回利用したバスはもう終わっているようです。
それなら、ということでトラムとバスを乗り継ぐことにしました。
乗り換えは、『トッレ・アルジェンティーナ広場』という場所です。実はここはローマの猫の聖地?と呼ばれている場所で、たくさんの猫が住み着いているそうです。
バスが来るまでの間に、私たちも覗いて見ました。そうすると、可愛い黒猫ちゃんがこちらに寄って来るではありませんか!?主人が撫でてやると、ゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいます。ちょっとした出会いでしたが、これも嬉しいものです。
バスに乗り、11時半ごろに無事にホテルに到着しました。これで最後の夜も終了です。明日はいよいよ帰国です。
本日の歩数:15,674歩
歩行距離:11.75km
~翌日~
夜が明けました。とうとう日本に帰る日です。
荷物をまとめて10時頃にホテルをチェックアウトし、テルミニ駅に向かいます。
テルミニ駅から空港までは、特急列車を利用しました。
空港で食べたリゾットとパスタが意外にも、とっても美味しかったのが旅の最後の収穫でした!!
飛行機に乗って、お酒を飲んだりしているうちに、あっという間に成田についてしましました。
ローマの歴史を巡る6泊8日の旅は感動のうちにあっという間に過ぎていきました。また、訪れたい課題もできましたので、再訪を夢見て現実に戻ります!!
心残りのないように、観光して、ショッピングもして、美味しいものを食べて満喫したいと思います。
これまでに主要な観光地は回っていたので、午前中は見逃していた教会を中心に観光します。その後、一気にショッピングを済ませ、最後は夜遊びの計画です。
まずは、『サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会』にやってきました。
ここは、教皇座がヴァチカンの移るまではカトリックの総本山だった、長い伝統と格式を誇る大聖堂です。豪華なファサードが目を引きます。

教会の内部です。サン・ピエトロよりは若干小さいですが、それでも元総本山にふさわしい豪華さです。

この教会には回廊がありました。ローマではもっとも素晴らしいと言われる回廊のひとつだそうです。

次に、もうひとつの教会、『サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂』にやってきました。
西暦365年の夏に、聖母マリアが法王の夢に現われ、「数日のうちに雪が降る地に聖堂を建てよ」というお告げがあり、その奇跡の場所に建てられた教会だそうです。こう暑いと、本当に雪でも降ってほしいものです。
また、この教会はホテルのすぐ近くにあるので、何度も前を通っているのですが、最終日なのでいよいよ内部に潜入します!

この教会には、なんと「キリストが誕生の際に眠ったかいば桶」の木片が聖遺物として祀られています。
透明の容器に中に、確かに木片が見えます。2000年の時空を超えて、今私たちの目の前にあります!

荘厳な気持ちになった後は、ランチです。近くにすでに行きつけとなったスーパー「Sma」がありますので、そちらでお惣菜をテイクアウトします。
イタリア名物の、タラのフライとライスコロッケ、それにサラダとワインを購入し、ホテルでゆっくりと食べました。なかなかの味わいです。
休憩の後は、本日の第2ラウンドのショッピングです。これまたホテルに近く、何度も覗いておいた「ローマ三越」に向かいます。
日本と同じ三越マークが出迎えてくれます。

主人は、「なにもローマまで来て、わざわざ三越に来なくても・・・」とぼやいていますが、やっぱり海外でも日本のデパートが一番です。日本人の店員さんがいるので、細かい質問にも答えてくれます。
それに、イタリアは150ユーロ以上買い物した場合に税金の還付が受けられるのです。こんな内容をイタリア語で説明されてもさっぱりなので、ここはやっぱり三越でしょう。
店内は、オプションツアーの解散場所になっていることもあり、日本人だらけです。一瞬ここは銀座か日本橋か、と思うほどです。
日本人好みの品揃えの三越で、久しぶりに我が家も思いっきり買い物を楽しみました!
いったんホテルに戻り荷物を置いてから、いよいよ最後の観光に出発です。
ここはやはり、お約束ですが「真実の口」に行きたいと思います。テルミニ駅からバスに揺られて、「真実の口広場」にやってきました。
ここはローマ時代の商業の中心地だった場所で、今でも多くの遺跡が残っています。
ここは、『ヴェスタ神殿』です。紀元前2世紀の建築で、ローマに残る大理石の神殿としてはもっとも古いものだそうです。

そして、道の向こう側に『真実の口』で有名な、『サンタ・マリア・イン・コスメディアン教会』があります。
教会の入場は17時50分までで、ちょうど時間を過ぎたところだったので、中に入ることはできませんでしたが、幸いなことに「真実の口」は建物の外にあり、鉄の柵越しに見ることができました。

時間内に入場した人たちが順番に口の前で写真を撮っています。撮影料として1組あたり2ユーロ程度かかるそうです。私が以前に訪れた時は無料でした。維持管理にも費用がかかるんでしょうね。
さて、この後は再びコロッセオに向かい、夕暮れのコロッセオを楽しみたいと思います。
バスで再びコロッセオにやってきました。少しずつ日が傾き始めています。
『フォロ・ロマーノ』の遺跡群です。先日とは違う角度から眺めます。

ちょうどコロッセオとフォロロマーノを眺めることができる高台にバーを見つけました!
テラスに席を取り、冷えたビールを注文しました。これから日没までのわずかな時間をここで過ごしたいと思います。

こちらはコロッセオです。夕日を浴びて輝いてます。これからどんどん日が暮れていきます。旅の疲れもすべてを忘れて見入ります。

とうとう夜になりました。夕日からライトアップに変わります。やはり幻想的な姿です。

夜のコロッセオも、いつまで眺めていても飽くことがありません。昨日電車でであったカナダ人が、一晩中眺めていたということも、今では納得です。

さて、それでは最後のディナーに向かいます。やはり旅の最後もローマの下町、「トラステヴェレ地区」を再訪します。
トラステヴェレは、真実の口広場から橋を渡ると目と鼻の先です。バスで来た道を戻り、真実の口広場から徒歩で向かいます。
テヴェレ川の橋の上からの眺めです。右手に見えるのはテヴェレ川唯一の島、ティベリーナ島です。この日は映画祭が開催されており、屋外の巨大スクリーンで何かの映画が上映されていました。

残念なことに、お目当てのお店は夏休みでした。イタリアでは8月はまる1ヶ月休みを取ることが多いそうですが、ここもやはりそうだったようです。
そこで、ガイドブックに載っていた「アイ・スパゲッターリ」というお店に向かいました。
とても広いお店ですが、満席で大変な賑わいです。
ここでは、前菜に魚介のマリネ、カルボナーラ、ビーフステーキと白ワインを頼みました。
まず、カルボナーラです。主人の食べ比べは今日も続いています。

そしてステーキです。大きくて食べ応えがあります。

食事を終えて店を出るころは11時を回っていました。前回利用したバスはもう終わっているようです。
それなら、ということでトラムとバスを乗り継ぐことにしました。
乗り換えは、『トッレ・アルジェンティーナ広場』という場所です。実はここはローマの猫の聖地?と呼ばれている場所で、たくさんの猫が住み着いているそうです。
バスが来るまでの間に、私たちも覗いて見ました。そうすると、可愛い黒猫ちゃんがこちらに寄って来るではありませんか!?主人が撫でてやると、ゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいます。ちょっとした出会いでしたが、これも嬉しいものです。
バスに乗り、11時半ごろに無事にホテルに到着しました。これで最後の夜も終了です。明日はいよいよ帰国です。
本日の歩数:15,674歩
歩行距離:11.75km
~翌日~
夜が明けました。とうとう日本に帰る日です。
荷物をまとめて10時頃にホテルをチェックアウトし、テルミニ駅に向かいます。
テルミニ駅から空港までは、特急列車を利用しました。
空港で食べたリゾットとパスタが意外にも、とっても美味しかったのが旅の最後の収穫でした!!
飛行機に乗って、お酒を飲んだりしているうちに、あっという間に成田についてしましました。
ローマの歴史を巡る6泊8日の旅は感動のうちにあっという間に過ぎていきました。また、訪れたい課題もできましたので、再訪を夢見て現実に戻ります!!
ローマ 「遺跡巡りの旅」 その4 ~ナポリ編~
旅の四日目です。今日はローマを離れて、ナポリへの日帰り旅行です。
実はナポリに行くかどうかは、旅の直前まで悩んでいました。ローマの治安が良くないという事は以前も書いたのですが、ナポリはローマに輪をかけて治安が悪いそうです。日本からのツアーでは、基本的にナポリ観光は「車窓見学」だそうです。つまり、危険なので車から降ろさないということです。
迷う私は、『ナポリを見て死ね!』という言葉を思い出しました。
そこまで言われているほどの町なら、やはり行かなければなりません!!
(それに、多いのはスリやひったくりの軽?犯罪で、凶悪犯罪はとても少ないそうです)
昨日のうちにテルミニ駅で、ナポリ行きのチケットを購入しておきました。私たちはイタリア語は全然できないのですが、自動券売機はヨーロッパ各国の言葉が選択できるので、英語を選んで購入しました。
朝7時半頃の特急の2等席に乗り込みました。とても古そうな機関車です。

特急の席配置は3席×2の対面で、通路は真ん中ではなく片側の端にあります。
窓側の席には欧米人のカップルが座っています。非常に陽気な二人で、席に座るなり話しかけられました。
彼らはカナダから旅行に来ており、17日間でイタリアを周るそうです。私たちは一週間の旅だと言ったら、「短いね」と言われました。17日間なんてうらやましい限りです。
これから賑やかな道中になるのかと思いきや、「コロッセオで朝日を見たので眠い。ナポリに着いたら起こしてくれ」と言い残して、あっという高いびきです。
彼らが荷台に乗せたリュックサックから私の上に砂が落ちてきたところを見ると、昨夜はホテルに泊まらずコロッセオ周辺で夜を明かしたのではないかと思われます。豪快な人たちです。
2時間ほどで列車はナポリ駅に到着しました。駅の周辺には近代的な大きなビルが建っています。思えば、ローマは景観条例のようなものがあるのか、東京にあるようなビルは全然ありませんでした。
ナポリに着いたら、まずはバスと地下鉄の一日券を購入します。幸い地下鉄の乗り場近くにチケット売場を発見しました。さっそく購入します。
一日券は2枚で6.2ユーロです。10ユーロ札で払ったところ、おつりを数えながら返してくれました。妙に小さなコインが混ざっていると思いながらも、切符とおつりを受け取り、窓口を離れました。
しかし数えてみると、50セント足りません!!
これが噂のつり銭ごまかしかと思いました。どうしようかと思っていると、主人は「戻るぞ!」と強気です。それならと窓口に戻りました。もらったおつりを見せながら、日本語で「おつりが足りないんだけど」と言ったら、「おかしいなぁ」と言いながら(イタリア語なので想像ですが)、バレたらしょうがないかと渋々正しい金額を返してくれました。
恐るべしつり銭ごまかし!それにしても100円にも満たない金額をごまかして、どうするつもりなのでしょうか?
これが悪徳チケット売り場です。ナポリに行かれる際はご注意を!

駅前広場からバスに乗って、目指すは『ヌオヴォ城』です。バスに乗って10分ほどで到着しました。
ヌオヴォ城は「新しい城」の意味で、13世紀にナポリ王カルロ1世が、建築したといわれています。正面に3つの円筒形の塔を持ち、2つの塔の間には白い凱旋門が建っています。

内部はナポリ市の博物館になっていました。お城の上からナポリ港を眺めます。遠くにポンペイの悲劇で有名な、「ヴェスビオ火山」が見えます。手前には豪華客船が停泊しています。気分はまさに地中海です!!

次は海岸沿いをサンタ・ルチア港へ歩きます。ナポリ民謡のサンタ・ルチアを思わず口ずさみます
このあたりは砂浜ではないですが、地元の人たちが海水浴を楽しんでいます。水着を持ってくれば良かったと後悔です。こののびのびとしたリゾート感、ローマとはまた違いますね。

しばらく歩くと、『卵城』が見えてきました。
変わった名前ですが、ノルマン人がこの城を築くにあたって、基礎の中に卵を埋め込み、「卵が割れるとき、城はおろか、ナポリにまで危機が迫るだろう」と呪文をかけたことが城の名前の由来と言われています。
このあたりは、『ナポリ歴史地区』としてローマと並んで世界遺産に登録されています。

この卵城は無料で開放されており、公園のようになっています。城の上からも素晴らしい眺めが広がっています。
ヴェスビオ火山の反対側の眺めです。こちらもいかにも地中海リゾートといった風景が広がっています。

サンタ・ルチアを十分に楽しみました。そろそろお昼の時間です。やはりナポリに来たからには本場のピザを食べない手はありません。事前に調べておいた情報では、『ダ・ミケーレ』というピザ屋さんが美味しいそうです。
バスを乗りついて、ようやく『ダ・ミケーレ』に到着しました。お店の前はナポリっ子であふれています。

入口で番号札をもらって、30分ほど待ったところで呼ばれました。満席で、みな美味しそうにピザを楽しんでいます。
このお店のピザは2種類のみです。マルゲリータとマリナーラ(トマトソース、にんにく、オレガノのシンプルな素材でチーズを使わないピザ)になります。サイズは大中と2種類ですが、中でも十分な大きさです。値段の方は1枚4ユーロと良心的な価格です。
我が家はマルゲリータとマリナーラの中と、ビールを注文しました。冷たいビールを飲みながら待っていると、いよいよピザが登場です!
こちらは定番のマルゲリータです。

そしてこちらが、噂のマリナーラです。

記事が薄いのにモチモチで、トマトソースが濃くって、こんなに美味しいピザは初めて食べました。
大感激です。本当に美味しいんです。回りのお客さんも美味しそうに嬉しそうに食べています。
この店は込み合うので、相席です。主人がトイレに立ったら、隣のイタリア人男性が話しかけてきました。
イタリア人は礼儀として女性には声をかけると聞いていたので、私も一度くらいは声がかかって良かったと思ってお話しました。主人も、「声がかかって安心したよ」と言ってました。ところが、私がトイレに立つと、今度は熱心に主人に話しかけています。どうやらイタリア人はおしゃべり好きな国民のようでした。
さて、あまり時間がなくなってきたので、最後の観光に行きたいと思います。さっき、海のほうから見たら丘の上に古いお城のようなものが見えていました。きっとそこからの眺めは素晴らしいことだろうと思ったのでした。
ガイドブックによると、その丘は、『ヴェメロの丘』といい、お城は『サンテルモ城』というようです。丘の上にはケーブルカーが通っていて、アクセスはよさそうです。
ダ・ミケーレからバスと地下鉄を乗り継ぎ、ケーブルカーの駅までやってきました。ここからは2駅で頂上です。
列車がやってきました。一瞬変わったケーブルカーだな、と思ったのですが、主人は迷わず乗り込みます。発車した後もトンネルを進み、一向に上に登る気配がありません。いくつかの駅を過ぎたあたりで、ようやく気が付きました。なぜだか分かりませんが、ケーブルカーじゃない普通の電車に乗ってしまったようです!?
反対向きの電車に乗って、ようやく出発点まで帰ってきました。改めて見ると、この線の脇に、ケーブルカーの駅が隠れていました。ずいぶん時間をロスしてしまいました。
こちらがケーブルカーです。誰がどう見ても、ケーブルカーはこうですよね。

ケーブルカーの駅から10分弱歩いたところで、『サンテルモ城』に到着です。
サンテルモ城はナポリの町を見下ろすヴォメロの丘の上に建っています。フランス王室系のアンジュー家により1275年頃、初期の城郭が建築され、その後、アンジュー家により拡張されました。16世紀には、スペイン人がナポリを支配するところになり、星型の近代城郭へと改修されたそうです。いろんな国に転々と支配されてきた、ナポリの歴史を見続けてきたお城です。

中には美術館も入っているのですが、乗り間違えで時間がなくなったため、屋上に上がって景色を眺めるだけにしました。
屋上からの景色です。手前にヌオヴォ城、遠くにヴェスビオ山が見えます。ここは本当に絶景です!!
この写真には写っていませんが、右手にはサンタ・ルチアと卵城が望めます。

いつまでも感慨にふけってもいられません。6時24分の特急でローマに帰るつもりなのですが、ちょっと時間があやしくなってきました。ナポリ駅までの地下鉄も東京と違って本数もあまりなく、時間も適当なので心配です。
一気に丘を下り、地下鉄で6時頃にナポリ駅になんとか到着しました。ところが、直前だっため2等客席が売り切れになってしまいました。次の特急は一時間後なので、ちょっと贅沢ですが1等席に乗ることにしました。
ところがこれが大正解でした!千円弱の追加料金だったのですが、席は広くてソファーのようです。比較的空いていて、4人席に二人だったので、気分は走る応接室です。(ちょっとオーバーですが)
それにクーラーがしっかり効いていて、暮れてゆく車窓を楽しみながら快適な2時間でした。
そして、8時半頃に無事にローマに到着です。危険と思っていたナポリですが、ナポリの人は太陽のように明るくて、お釣りごまかし以外特に何も無く、終わってみるとこれまた楽しい旅になりました。
ちなみに、夕食はスーパーでサラダとビールとワインを買って、日本から持参したカップめんを頂きました。海外では時々無性に食べたくなるので、我が家は旅行の時は必ずカップめんや味噌汁を持参しているのです。日本で食べるよりも、ずっと美味しく感じるから不思議なものです。
さて早いもので、この旅もいよいよ明日が事実上の最終日です。
明日はローマ市内でショッピングをメインに旅の仕上げを行います!
本日の歩数:23,031歩
歩行距離:17.27km
つづく
『ダ・ミケーレ』のHP
実はナポリに行くかどうかは、旅の直前まで悩んでいました。ローマの治安が良くないという事は以前も書いたのですが、ナポリはローマに輪をかけて治安が悪いそうです。日本からのツアーでは、基本的にナポリ観光は「車窓見学」だそうです。つまり、危険なので車から降ろさないということです。
迷う私は、『ナポリを見て死ね!』という言葉を思い出しました。
そこまで言われているほどの町なら、やはり行かなければなりません!!
(それに、多いのはスリやひったくりの軽?犯罪で、凶悪犯罪はとても少ないそうです)
昨日のうちにテルミニ駅で、ナポリ行きのチケットを購入しておきました。私たちはイタリア語は全然できないのですが、自動券売機はヨーロッパ各国の言葉が選択できるので、英語を選んで購入しました。
朝7時半頃の特急の2等席に乗り込みました。とても古そうな機関車です。

特急の席配置は3席×2の対面で、通路は真ん中ではなく片側の端にあります。
窓側の席には欧米人のカップルが座っています。非常に陽気な二人で、席に座るなり話しかけられました。
彼らはカナダから旅行に来ており、17日間でイタリアを周るそうです。私たちは一週間の旅だと言ったら、「短いね」と言われました。17日間なんてうらやましい限りです。
これから賑やかな道中になるのかと思いきや、「コロッセオで朝日を見たので眠い。ナポリに着いたら起こしてくれ」と言い残して、あっという高いびきです。
彼らが荷台に乗せたリュックサックから私の上に砂が落ちてきたところを見ると、昨夜はホテルに泊まらずコロッセオ周辺で夜を明かしたのではないかと思われます。豪快な人たちです。
2時間ほどで列車はナポリ駅に到着しました。駅の周辺には近代的な大きなビルが建っています。思えば、ローマは景観条例のようなものがあるのか、東京にあるようなビルは全然ありませんでした。
ナポリに着いたら、まずはバスと地下鉄の一日券を購入します。幸い地下鉄の乗り場近くにチケット売場を発見しました。さっそく購入します。
一日券は2枚で6.2ユーロです。10ユーロ札で払ったところ、おつりを数えながら返してくれました。妙に小さなコインが混ざっていると思いながらも、切符とおつりを受け取り、窓口を離れました。
しかし数えてみると、50セント足りません!!
これが噂のつり銭ごまかしかと思いました。どうしようかと思っていると、主人は「戻るぞ!」と強気です。それならと窓口に戻りました。もらったおつりを見せながら、日本語で「おつりが足りないんだけど」と言ったら、「おかしいなぁ」と言いながら(イタリア語なので想像ですが)、バレたらしょうがないかと渋々正しい金額を返してくれました。
恐るべしつり銭ごまかし!それにしても100円にも満たない金額をごまかして、どうするつもりなのでしょうか?
これが悪徳チケット売り場です。ナポリに行かれる際はご注意を!

駅前広場からバスに乗って、目指すは『ヌオヴォ城』です。バスに乗って10分ほどで到着しました。
ヌオヴォ城は「新しい城」の意味で、13世紀にナポリ王カルロ1世が、建築したといわれています。正面に3つの円筒形の塔を持ち、2つの塔の間には白い凱旋門が建っています。

内部はナポリ市の博物館になっていました。お城の上からナポリ港を眺めます。遠くにポンペイの悲劇で有名な、「ヴェスビオ火山」が見えます。手前には豪華客船が停泊しています。気分はまさに地中海です!!

次は海岸沿いをサンタ・ルチア港へ歩きます。ナポリ民謡のサンタ・ルチアを思わず口ずさみます

このあたりは砂浜ではないですが、地元の人たちが海水浴を楽しんでいます。水着を持ってくれば良かったと後悔です。こののびのびとしたリゾート感、ローマとはまた違いますね。

しばらく歩くと、『卵城』が見えてきました。
変わった名前ですが、ノルマン人がこの城を築くにあたって、基礎の中に卵を埋め込み、「卵が割れるとき、城はおろか、ナポリにまで危機が迫るだろう」と呪文をかけたことが城の名前の由来と言われています。
このあたりは、『ナポリ歴史地区』としてローマと並んで世界遺産に登録されています。

この卵城は無料で開放されており、公園のようになっています。城の上からも素晴らしい眺めが広がっています。
ヴェスビオ火山の反対側の眺めです。こちらもいかにも地中海リゾートといった風景が広がっています。

サンタ・ルチアを十分に楽しみました。そろそろお昼の時間です。やはりナポリに来たからには本場のピザを食べない手はありません。事前に調べておいた情報では、『ダ・ミケーレ』というピザ屋さんが美味しいそうです。
バスを乗りついて、ようやく『ダ・ミケーレ』に到着しました。お店の前はナポリっ子であふれています。

入口で番号札をもらって、30分ほど待ったところで呼ばれました。満席で、みな美味しそうにピザを楽しんでいます。
このお店のピザは2種類のみです。マルゲリータとマリナーラ(トマトソース、にんにく、オレガノのシンプルな素材でチーズを使わないピザ)になります。サイズは大中と2種類ですが、中でも十分な大きさです。値段の方は1枚4ユーロと良心的な価格です。
我が家はマルゲリータとマリナーラの中と、ビールを注文しました。冷たいビールを飲みながら待っていると、いよいよピザが登場です!
こちらは定番のマルゲリータです。

そしてこちらが、噂のマリナーラです。

記事が薄いのにモチモチで、トマトソースが濃くって、こんなに美味しいピザは初めて食べました。
大感激です。本当に美味しいんです。回りのお客さんも美味しそうに嬉しそうに食べています。
この店は込み合うので、相席です。主人がトイレに立ったら、隣のイタリア人男性が話しかけてきました。
イタリア人は礼儀として女性には声をかけると聞いていたので、私も一度くらいは声がかかって良かったと思ってお話しました。主人も、「声がかかって安心したよ」と言ってました。ところが、私がトイレに立つと、今度は熱心に主人に話しかけています。どうやらイタリア人はおしゃべり好きな国民のようでした。
さて、あまり時間がなくなってきたので、最後の観光に行きたいと思います。さっき、海のほうから見たら丘の上に古いお城のようなものが見えていました。きっとそこからの眺めは素晴らしいことだろうと思ったのでした。
ガイドブックによると、その丘は、『ヴェメロの丘』といい、お城は『サンテルモ城』というようです。丘の上にはケーブルカーが通っていて、アクセスはよさそうです。
ダ・ミケーレからバスと地下鉄を乗り継ぎ、ケーブルカーの駅までやってきました。ここからは2駅で頂上です。
列車がやってきました。一瞬変わったケーブルカーだな、と思ったのですが、主人は迷わず乗り込みます。発車した後もトンネルを進み、一向に上に登る気配がありません。いくつかの駅を過ぎたあたりで、ようやく気が付きました。なぜだか分かりませんが、ケーブルカーじゃない普通の電車に乗ってしまったようです!?
反対向きの電車に乗って、ようやく出発点まで帰ってきました。改めて見ると、この線の脇に、ケーブルカーの駅が隠れていました。ずいぶん時間をロスしてしまいました。
こちらがケーブルカーです。誰がどう見ても、ケーブルカーはこうですよね。

ケーブルカーの駅から10分弱歩いたところで、『サンテルモ城』に到着です。
サンテルモ城はナポリの町を見下ろすヴォメロの丘の上に建っています。フランス王室系のアンジュー家により1275年頃、初期の城郭が建築され、その後、アンジュー家により拡張されました。16世紀には、スペイン人がナポリを支配するところになり、星型の近代城郭へと改修されたそうです。いろんな国に転々と支配されてきた、ナポリの歴史を見続けてきたお城です。

中には美術館も入っているのですが、乗り間違えで時間がなくなったため、屋上に上がって景色を眺めるだけにしました。
屋上からの景色です。手前にヌオヴォ城、遠くにヴェスビオ山が見えます。ここは本当に絶景です!!
この写真には写っていませんが、右手にはサンタ・ルチアと卵城が望めます。

いつまでも感慨にふけってもいられません。6時24分の特急でローマに帰るつもりなのですが、ちょっと時間があやしくなってきました。ナポリ駅までの地下鉄も東京と違って本数もあまりなく、時間も適当なので心配です。
一気に丘を下り、地下鉄で6時頃にナポリ駅になんとか到着しました。ところが、直前だっため2等客席が売り切れになってしまいました。次の特急は一時間後なので、ちょっと贅沢ですが1等席に乗ることにしました。
ところがこれが大正解でした!千円弱の追加料金だったのですが、席は広くてソファーのようです。比較的空いていて、4人席に二人だったので、気分は走る応接室です。(ちょっとオーバーですが)
それにクーラーがしっかり効いていて、暮れてゆく車窓を楽しみながら快適な2時間でした。
そして、8時半頃に無事にローマに到着です。危険と思っていたナポリですが、ナポリの人は太陽のように明るくて、お釣りごまかし以外特に何も無く、終わってみるとこれまた楽しい旅になりました。
ちなみに、夕食はスーパーでサラダとビールとワインを買って、日本から持参したカップめんを頂きました。海外では時々無性に食べたくなるので、我が家は旅行の時は必ずカップめんや味噌汁を持参しているのです。日本で食べるよりも、ずっと美味しく感じるから不思議なものです。
さて早いもので、この旅もいよいよ明日が事実上の最終日です。
明日はローマ市内でショッピングをメインに旅の仕上げを行います!
本日の歩数:23,031歩
歩行距離:17.27km
つづく
『ダ・ミケーレ』のHP
ローマ 「遺跡巡りの旅」 その3
観光の三日目です。
今日はイタリア人になりきって、暑いお昼はゆっくりして夜遊びをします。観光名所はローマ観光の王道、『トレヴィの泉』と『スペイン広場』を訪れます。
公共の交通機関に乗れるローマパスが3日間有効なので、いろんな乗り物に乗って移動します。
まずは『トレヴィの泉』です。
地下鉄「バルベリーニ駅」を降りて人の波について歩いて路地を抜けたところで目の前に現われました。
(肝心の泉の水がほとんど写ってませんが・・・)

トレヴィの泉はローマにある最も巨大なバロック時代の泉で、ポーリ宮殿の壁と一体となったデザインで、中央に水を司るネプトゥヌス(ポセイドーン)が立ち、左に豊饒の女神ケレス(デメテル)、右に健康の女神サルース(ヒュギエイア)が配置されているます。
泉の周りは観光客で一杯です。ここはコイン投げで有名なので、皆さん楽しそうにコインを投げています。私たちも、それぞれ2枚ずつのコインを泉に投げました。2枚投げると、いつまでも一緒にいることが出来るそうです!ちなみに3枚だと、別れることが出来るそうです。
トレヴィの泉を後にして、次はスペイン広場を目指します。
折りよくバスが来たので、飛び乗ったところちょうど地下鉄の駅に着きました。スペイン広場は地下鉄の駅前にあるので、アクセスしやすい観光地です。
「スパーニャ駅」で地下鉄を降りると、目の前にスペイン広場が飛び込んできます。
『スペイン広場』は、「ローマの休日」で、オードリー・ヘプバーン扮するアン王女がジェラートを食べたシーンでもおなじみの場所です。
当初、フランスの外交官の寄付によって造られたものの、間近にスペイン大使館があることからこの名で呼ばれているそうです。

実は、ここでイタリア名物のジェラートを食べて、アン王女になりきってみたいと思っていたのです。

このスペイン広場に面したお店は、入口近くでジェラートを販売しており、奥のほうと2階はバールになっています。
それでは早速注文します!
まずは主人のものです。イタリアンチョコとピスタチオの組み合わせです。

こちらは私のほうです。イチゴとバナナとカスタード?の3種盛りです。

アン王女のようにスペイン広場の周りで食べることを計画していたのですが、暑さに負けて店内で頂くことにしました。やっぱりアン王女にはなれませんね。
私はバナナが一番気に入りました。ボリュームがあって全部は食べきれません。
ところが、主人が「美味しい、美味しい」といいながら、あっという間に二つとも食べてしまいました・・・
ここからは歩いて観光します。
スペイン広場の正面からは「コンドッティ通り」が広がっています。この通りはローマでも一番のブランドショップが並んでいる通りです。高級品ばかりなので、我が家には手が出ないのですが、嬉しいことに店内はクーラーが寒いほどに効いています。
涼みながら、目の保養をさせてもらいつつ通りを進みます。しばらく進んだところに、この旅ではおなじみの、アウグストゥスのお墓がありました。
たしかに大きいのは大きいのですが、意外に地味でした。有名な古代の権力者の中ではもっとも地味な部類に入るのかもしれません。
しばらく歩いたところで『ポポロ広場』に到着です。
広場の中央には、紀元前1200年頃にエジプトで造られた、高さ36.5mのオベリスクがそびえ立っています。

それにしても、3000年以上も前に、こんな大きなものを造ったエジプト人もすごいし、それをはるばるローマまで運んだ、ローマ人もすごいですね。現代人では想像も付かないことをよくやったものです。
この広場の周りにも有名な教会がいくつかあります。カラバッジョの有名な絵が飾られているという、「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」に入ってみることにします。
これまでの経験だと、教会の中は涼しい思っていたのですが、今までの教会(サンピエトロ、パンテオン)が巨大だったからで、この教会の中は暑かったです。(当然エアコンはありません)
この絵がカラバッジョの『聖ピエトロの逆さ磔』です。もう一枚のカラバッジョとともに、礼拝堂の壁に普通に掛けられています。
光と影のコントラストが、教会の雰囲気の中で見ると、より強調されて素晴らしく思われます。

お日様が高く昇り、気温も上がってきたので、このあたりで午前中の観光は切り上げます。
今日のランチは、ホテルの近くに見つけておいた『Ristorante Cotto』というお洒落な店に決めました。
私は、「本日のランチプレート」と赤ワインにしました。トマトとモッツァレラのオレキエッテとサラダとステーキの豪華な盛り合わせです。
ワインを飲みながら待っていると運ばれてきました。
バルサミコ酢とオリーブオイルが野菜の味を引き立てています。ステーキもミディアムレアに焼き上げてあり、冷製パスタは暑い季節にピッタリです。本当にどれをとっても美味しいです。

一方の主人は、またカルボナーラを注文しました。なにやら、この旅ではカルボナーラにこだわっているようです。
一見、オムライス?のようですが、本場ローマのカルボナーラは生クリームを使わずにチーズだけで仕上げるそうです。
しっかりとした濃い味のソースが、アルデンテの麺に絡んで美味しいです。

ワインも豊富に揃えてあるようですし、接客も丁寧で、わかりやすく料理の説明をしてくださったりと、居心地のよいお店でした。(その分、お値段も立派でした・・・)
大満足の食事を終えると、ホテルはもう目の前です。ひとまずはホテルに戻って、真昼の暑さからエスケープします。
ホテルに戻ってシャワーを浴びて、クーラーが効いたお部屋で、ゆっくりと休憩しました。
夕方になったので、午後の部のスタートです。次は同じくホテルの近くの「国立博物館」を訪れます。今日まではローマパスが有効なので、こちらの入場料金は半額になります。
まずは、新館の『マッシモ宮』に入ります。こちらの博物館も彫刻や絵画で充実していました。(だんだん感覚が麻痺してきた気がしますが)
そして、道の向こう側にある『ディオクレティアヌスの浴場跡』にも行きました。ここはディオクレティアヌス帝の浴場の遺構で、現在は博物館の一部分となっています。なんと当時は3000人が入れたそうです!
とにかくローマ市民はお風呂が好きだったようで、何箇所もこのような浴場跡があります。温泉好きの日本人と気が合うかもしれません。
そうこうしている内にまたお腹が空いてきました。そろそろ夕食に向かいたいと思います。
この日のディナーは、日本で調べておいたお店に行くことにします。ローマの下町、トラステベレ地区を目指します。
「テベレの向こう側」という意味のトレステベレ地区は、ローマ市内の西部を流れるテベレ川の対岸にあります。ローマ一番の下町だとのことなので、下町好きの我が家としては行かないわけには行きません。
テベレ川の橋の上からの夜景です。この左手がトラステベレです。遠くにサン・ピエトロ寺院の明かりが見えます。川沿いには、飲食店が並んでおり、みなさん思い思いに楽しんでいます。
私の期待も高まります!

しばらく歩いたところで、お目当ての『CarLo Menta』というお店に到着です。ものすごく繁盛しています。
外のテラスは一杯だったこともあり、クーラーが効いている室内の席を選びました。

ここでは、白ワインと前菜の海鮮マリネと海老のクリームソースパスタを注文しました。
写真を撮り忘すれたのが残念ですが、海鮮マリネが特に美味しかったです。たっぷりのお野菜と、ゴロゴロと魚介類が入っていて驚くボリュームと美味しさでした。
店内も満席です。内装もしっかりとしていて、陽気な音楽が流れています。お値段もお手頃で、これまた満足でした。

食事の後は、少し散歩をして夜景を楽しみながらホテルに帰ります。
ここは、『マルケルス劇場』といいます。シーザーが建設を始め、アウグストゥスが完成させた劇場の跡です。右手にあるのは『アポロ神殿』です。
一瞬コロッセオと間違えてしまったのですが、この建物がコロッセオのモデルになったと言われているので、私が間違えるのも無理はないかもしれません。

続いて、『カンピドーリオの丘』を下から見上げます。この広場はミケランジェロが設計したそうです。この上に初日に訪れた「カピトリーノ美術館」があります。

その後、バスに乗ってホテルに帰ってきました。
滞在観光も3日目になり、ずいぶん勝手が分かってきました。そのうえ、ランチに時間をかけ、お昼寝をして、そこで蓄えたパワーで夜遊びまでするなんて、すっかりローマ市民になったような気がしてきました。
明日はローマを離れて、ナポリへの小旅行です。
本日の歩数:16,111歩
歩行距離:12.08km
つづく
『Ristorante Cotto』のHP(英語)
今日はイタリア人になりきって、暑いお昼はゆっくりして夜遊びをします。観光名所はローマ観光の王道、『トレヴィの泉』と『スペイン広場』を訪れます。
公共の交通機関に乗れるローマパスが3日間有効なので、いろんな乗り物に乗って移動します。
まずは『トレヴィの泉』です。
地下鉄「バルベリーニ駅」を降りて人の波について歩いて路地を抜けたところで目の前に現われました。
(肝心の泉の水がほとんど写ってませんが・・・)

トレヴィの泉はローマにある最も巨大なバロック時代の泉で、ポーリ宮殿の壁と一体となったデザインで、中央に水を司るネプトゥヌス(ポセイドーン)が立ち、左に豊饒の女神ケレス(デメテル)、右に健康の女神サルース(ヒュギエイア)が配置されているます。
泉の周りは観光客で一杯です。ここはコイン投げで有名なので、皆さん楽しそうにコインを投げています。私たちも、それぞれ2枚ずつのコインを泉に投げました。2枚投げると、いつまでも一緒にいることが出来るそうです!ちなみに3枚だと、別れることが出来るそうです。
トレヴィの泉を後にして、次はスペイン広場を目指します。
折りよくバスが来たので、飛び乗ったところちょうど地下鉄の駅に着きました。スペイン広場は地下鉄の駅前にあるので、アクセスしやすい観光地です。
「スパーニャ駅」で地下鉄を降りると、目の前にスペイン広場が飛び込んできます。
『スペイン広場』は、「ローマの休日」で、オードリー・ヘプバーン扮するアン王女がジェラートを食べたシーンでもおなじみの場所です。
当初、フランスの外交官の寄付によって造られたものの、間近にスペイン大使館があることからこの名で呼ばれているそうです。

実は、ここでイタリア名物のジェラートを食べて、アン王女になりきってみたいと思っていたのです。

このスペイン広場に面したお店は、入口近くでジェラートを販売しており、奥のほうと2階はバールになっています。
それでは早速注文します!
まずは主人のものです。イタリアンチョコとピスタチオの組み合わせです。

こちらは私のほうです。イチゴとバナナとカスタード?の3種盛りです。

アン王女のようにスペイン広場の周りで食べることを計画していたのですが、暑さに負けて店内で頂くことにしました。やっぱりアン王女にはなれませんね。
私はバナナが一番気に入りました。ボリュームがあって全部は食べきれません。
ところが、主人が「美味しい、美味しい」といいながら、あっという間に二つとも食べてしまいました・・・
ここからは歩いて観光します。
スペイン広場の正面からは「コンドッティ通り」が広がっています。この通りはローマでも一番のブランドショップが並んでいる通りです。高級品ばかりなので、我が家には手が出ないのですが、嬉しいことに店内はクーラーが寒いほどに効いています。
涼みながら、目の保養をさせてもらいつつ通りを進みます。しばらく進んだところに、この旅ではおなじみの、アウグストゥスのお墓がありました。
たしかに大きいのは大きいのですが、意外に地味でした。有名な古代の権力者の中ではもっとも地味な部類に入るのかもしれません。
しばらく歩いたところで『ポポロ広場』に到着です。
広場の中央には、紀元前1200年頃にエジプトで造られた、高さ36.5mのオベリスクがそびえ立っています。

それにしても、3000年以上も前に、こんな大きなものを造ったエジプト人もすごいし、それをはるばるローマまで運んだ、ローマ人もすごいですね。現代人では想像も付かないことをよくやったものです。
この広場の周りにも有名な教会がいくつかあります。カラバッジョの有名な絵が飾られているという、「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」に入ってみることにします。
これまでの経験だと、教会の中は涼しい思っていたのですが、今までの教会(サンピエトロ、パンテオン)が巨大だったからで、この教会の中は暑かったです。(当然エアコンはありません)
この絵がカラバッジョの『聖ピエトロの逆さ磔』です。もう一枚のカラバッジョとともに、礼拝堂の壁に普通に掛けられています。
光と影のコントラストが、教会の雰囲気の中で見ると、より強調されて素晴らしく思われます。

お日様が高く昇り、気温も上がってきたので、このあたりで午前中の観光は切り上げます。
今日のランチは、ホテルの近くに見つけておいた『Ristorante Cotto』というお洒落な店に決めました。
私は、「本日のランチプレート」と赤ワインにしました。トマトとモッツァレラのオレキエッテとサラダとステーキの豪華な盛り合わせです。
ワインを飲みながら待っていると運ばれてきました。
バルサミコ酢とオリーブオイルが野菜の味を引き立てています。ステーキもミディアムレアに焼き上げてあり、冷製パスタは暑い季節にピッタリです。本当にどれをとっても美味しいです。

一方の主人は、またカルボナーラを注文しました。なにやら、この旅ではカルボナーラにこだわっているようです。
一見、オムライス?のようですが、本場ローマのカルボナーラは生クリームを使わずにチーズだけで仕上げるそうです。
しっかりとした濃い味のソースが、アルデンテの麺に絡んで美味しいです。

ワインも豊富に揃えてあるようですし、接客も丁寧で、わかりやすく料理の説明をしてくださったりと、居心地のよいお店でした。(その分、お値段も立派でした・・・)
大満足の食事を終えると、ホテルはもう目の前です。ひとまずはホテルに戻って、真昼の暑さからエスケープします。
ホテルに戻ってシャワーを浴びて、クーラーが効いたお部屋で、ゆっくりと休憩しました。
夕方になったので、午後の部のスタートです。次は同じくホテルの近くの「国立博物館」を訪れます。今日まではローマパスが有効なので、こちらの入場料金は半額になります。
まずは、新館の『マッシモ宮』に入ります。こちらの博物館も彫刻や絵画で充実していました。(だんだん感覚が麻痺してきた気がしますが)
そして、道の向こう側にある『ディオクレティアヌスの浴場跡』にも行きました。ここはディオクレティアヌス帝の浴場の遺構で、現在は博物館の一部分となっています。なんと当時は3000人が入れたそうです!
とにかくローマ市民はお風呂が好きだったようで、何箇所もこのような浴場跡があります。温泉好きの日本人と気が合うかもしれません。
そうこうしている内にまたお腹が空いてきました。そろそろ夕食に向かいたいと思います。
この日のディナーは、日本で調べておいたお店に行くことにします。ローマの下町、トラステベレ地区を目指します。
「テベレの向こう側」という意味のトレステベレ地区は、ローマ市内の西部を流れるテベレ川の対岸にあります。ローマ一番の下町だとのことなので、下町好きの我が家としては行かないわけには行きません。
テベレ川の橋の上からの夜景です。この左手がトラステベレです。遠くにサン・ピエトロ寺院の明かりが見えます。川沿いには、飲食店が並んでおり、みなさん思い思いに楽しんでいます。
私の期待も高まります!

しばらく歩いたところで、お目当ての『CarLo Menta』というお店に到着です。ものすごく繁盛しています。
外のテラスは一杯だったこともあり、クーラーが効いている室内の席を選びました。

ここでは、白ワインと前菜の海鮮マリネと海老のクリームソースパスタを注文しました。
写真を撮り忘すれたのが残念ですが、海鮮マリネが特に美味しかったです。たっぷりのお野菜と、ゴロゴロと魚介類が入っていて驚くボリュームと美味しさでした。
店内も満席です。内装もしっかりとしていて、陽気な音楽が流れています。お値段もお手頃で、これまた満足でした。

食事の後は、少し散歩をして夜景を楽しみながらホテルに帰ります。
ここは、『マルケルス劇場』といいます。シーザーが建設を始め、アウグストゥスが完成させた劇場の跡です。右手にあるのは『アポロ神殿』です。
一瞬コロッセオと間違えてしまったのですが、この建物がコロッセオのモデルになったと言われているので、私が間違えるのも無理はないかもしれません。

続いて、『カンピドーリオの丘』を下から見上げます。この広場はミケランジェロが設計したそうです。この上に初日に訪れた「カピトリーノ美術館」があります。

その後、バスに乗ってホテルに帰ってきました。
滞在観光も3日目になり、ずいぶん勝手が分かってきました。そのうえ、ランチに時間をかけ、お昼寝をして、そこで蓄えたパワーで夜遊びまでするなんて、すっかりローマ市民になったような気がしてきました。
明日はローマを離れて、ナポリへの小旅行です。
本日の歩数:16,111歩
歩行距離:12.08km
つづく
『Ristorante Cotto』のHP(英語)