『イタリア 3都市巡りの旅』 第6日目(最終日)

イタリア3都市巡りの旅、六日目です。いよいよ帰国の日となりました。
16:25発の便でミラノを発つので、残り半日をエンジョイします。

朝食を終えてチェックアウトし、フロントに荷物を預けて出発です。
この日も地下鉄で移動開始です。ホテルに近いミラノ中央駅は街の中心から少しはずれた所にあるのですが、地下鉄網が充実しているのでまったく問題ありません。

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今回の旅で芸術を少し学んだ我が家としては、ここミラノでも美術館を訪れてみることにします。
イタリア有数の大都市だけあって、この街にも立派な美術館があります。

それがこちらの『ブレラ絵画館』です。

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あのマリア・テレジアが1776年に美術学校を開校し、絵画の収集を始めたのが起源です。
中庭に入ると、古代ローマの英雄のような像が現れます。
台座の「N」の紋章が気になって調べてみると、なんとあのナポレオンです!?

(もちろん会ったことはありませんが)これまでに見たナポレオンの中で一番かっこよく造られています。ナポレオン時代に、彼の文化政策でコレクションが飛躍的に増加したのだそうです。
今も昔も、スポンサーの力は絶大なのですね…

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入場してみましょう。
イタリア有数の美術館のはずですが、いまひとつ(日本人に)知名度が低いこともあり、内部はかなり空いています。

ヨーロッパの美術館はどこも大混雑というのが定番ですが、これはじっくり見学ができそうです。

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展示品は500点を超えるそうですが、いくつか紹介したいと思います。
これはマンテーニャの「死せるキリスト」です。あまりにもリアルな描写で驚きました。

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こちらはあのラファエロの「聖母の結婚」、なんと21歳の時の作品なのだそうです。
すごい完成度ですね。

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絵画見学の後は、街歩きを楽しみます。
この辺りは古くからのお屋敷街だそうで、上品な街並みが広がっています。

雰囲気の良い教会です。特にガイドブックに記載はなかったのですが、「サン・ジュゼッペ教会」という名前です。

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さらに歩いていると、あの「スカラ座」にたどり着きました。
1778年に開場した、由緒ある世界三大歌劇場のひとつです。

前々から本場でオペラを見てみたいと思っていますが、なかなか機会に恵まれません。

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スカラ座の向かいの広場には、大きな像が建てられています。近づいてみると、見覚えのある姿です。それもそのはず、あのレオナルド・ダヴィンチです。

大物らしく、弟子の皆さんにしっかりとガードされて立っています。

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歩いているうちに、またまたガレリアに出てきました。
やはりミラノの中心はこのドゥオモ周辺なので、ついつい足が向いてしまいます。

といっても高級ブランド店は眺めるだけです。かつてのジャパンマネーの力は見る影もありません…

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ここまで来たので、昨日入り切れなかった「ドゥオモ博物館」を見学したいと思います。
意外に空いてそうでラッキーと思いながら入口に行くと、なんと休館日でした。。。

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フィレンツェでは営業日をしっかりと研究しておいたのですが、これは予習不足でした。
ご縁があれば、また来ることにしましょう。

せっかくなので、最後にもう一度ドゥオモに入場してみることにします。

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結果的に二日連続の見学となりましたが、やはり厳かで素晴らしい空間です。
何度でも訪れてみたくなる場所です。

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とうとう帰国の時間になりました。
ホテルで荷物を受け取り、ミラノ中央駅から空港行きのバスに乗ります。

空港行きバスには何種類かあるようですが、乗り場に行くと係の人が寄ってきて、いつのまにか乗せられていました。

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車窓からミラノの街並みを見ていると、面白い建物が目に入りました。
まさにエコすぎるビルです。

かなりの高さがあるようですが、上空から落ち葉や枝が落ちてきそうで心配になりました。

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「ミラノ・マルペンサ空港」に到着しました。イタリア最大の国際空港です。
ロビーには昔の飛行機が展示されています。ここから、再びドーハ経由での長旅の始まりです。

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ミラノからドーハへの便は、ガラガラでした。
最近の国際線は満席が多かったのですが、久しぶりに一列独占で横になって眠ることができました。

再びの「ハマド空港」です。なぜかジェラートがもう一度食べたいという主人の希望で、最後に頂くことにしました。
砂漠の国で食べたからか、ミラノで食べたものよりも美味しく感じました。

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これにて、今回のイタリアの旅は終了です。
多くの芸術に触れて忙しい旅になりました。いつか時間が取れる時がきたらゆっくり再訪したいと思います。

ブログを書きながら、若かりし頃にグッチやフェラガモやプラダ、加えてグルメをお目当てに訪れてたことを思い出しました!
旅の愉しみは変わっていきますが、やっぱり旅は最高です!!

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『イタリア 3都市巡りの旅』 第5日目②

イタリア3都市巡りの旅、五日目のミラノ滞在の続きです。
ドゥオモ周辺の観光を終えて、いったんホテルに戻りチェックインします。

ミラノ中央駅から徒歩10分程度の場所にある『ドリア グランドホテル ミラノ』です。

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お部屋の様子です。
少々年季は入っていますが、室内は落ち着いた雰囲気でリラックスでそうです。

お向かいのスーパーで買い込んだビールを片手に、しばしの休息です。

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窓からのミラノの街並みです。
お部屋は確か9階だったと思いますが、ミラノには一部以外には高い建物が無いようで、遠くまで見渡すことができます。

ここミラノでも建物の屋根はやはり茶色で統一されており、一定の景観が維持されているようです。

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休養も十分となったところで、午後の部の観光に出発します。
地下鉄に乗り、世界遺産の『サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会』に到着しました。

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ルネサンス期のミラノを代表する教会建築で、ブラマンテによって建てられています。
まずは教会の内部を見学します。

派手さはありませんが、白を基調とした幾何学模様の内装が印象的です。

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続いて中庭に出てみました。
ちょうどクーポラが夕日に照らされて、なんとも言えない雰囲気を漂わせています。

そして、この教会に来たのには、もちろん目的があります。レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」を見るためです。

見学は完全予約制で、インターネットで日本からも予約することができます。ところが、ミラノ滞在の日程が決まった時点でチェックしたら、すでに空きはありませんでした。昔と比べて便利になった反面、競争も激しくなってしまったようです。

迷った挙句、出国前に現地在住の業者さんに手配をお願いすることにしました。おかげで無事にチケットを入手することができました。これで一安心です。

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いよいよ入場したいと思います。指定の時間に入場口に集合します。
定員制・時間制のためみんなでドアの前で待ちます。時間になるとドアが開いて入場可能となりました。

とうとう『最後の晩餐』とご対面です!!

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もともとはドメニコ修道院の食堂の壁に描かれた壁画です。そのためカビに蝕まれてきましたが、1999年の大修復を終えた現在では、再び美しい姿を見ることができます。

作品保護のため、室内は薄暗く、エアコンで気温・湿度が一定に保たれています。
はるばるとミラノまで来たので、なんとか生で鑑賞することができて本当に良かったです!

また、皆さんにあまり注目されていませんでしたが、反対側の壁にも立派な壁画が描かれています。

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とりあえずの目的は果たせたので、これからは地図を片手にミラノの街をぶらぶらしてみることにします。
なにやらイタリアのお城があるようなので、見に行ってみることにしました。

しばらく歩いていると、巨大な城壁が姿を現しました。

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見るからに難攻不落そうな城壁を眺めながら、ふと視線を落としました。
空堀?の底に、なんとも可愛らしい猫ちゃんの一家が遊んでいます。子猫ちゃん達は元気に育ってほしいものですね。

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あらためて紹介しましょう。こちらは『スフォルツェスコ城』です。

15世紀にミラノを支配したスフォルツェスコ家の宮廷で、16世紀以降は城塞として使用された建物です。
当時の改築メンバーには、あのダヴィンチも名を連ねていたそうです。

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城の正面の広場には、レトロな路面電車が走っています。
奥にはイタリア統一運動を推進したガリバルディの騎馬像が建てられています。

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歩いていると、御覧のような立派な石造りの建物がたくさん目に入ってきます。
どうやら普通の店舗や事務所として使われていそうです。こんな建物で働くことができたら、素敵でしょうね。

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なんとなく街の中心部を目指して、さらに進みます。
いつの間にか、見覚えのある場所に出ました。先ほど訪れたガレリアです。

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ということで、またまた雄牛のモザイク画です。
先ほどぐるりと回ったばかりですが、来たからにはもう一回!と幸運を祈らせてもらいました。

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さすがに歩き疲れてきたかな、と思った矢先に、ふと見るとチョコレートの滝が登場です。
どうやらジェラート屋さんのようです。これはエネルギー補給にもってこいです。

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店先の列に並び、見よう見まねで注文しました。
名前は忘れましたが、「チョコずくし」的なものです。

二人でシェアしましたが、ジェラートで満腹になるくらいのボリュームと甘さでした。

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元気を取り戻したところで、もうひと歩きしてみます。
広場に出ると、イタリア初代国王の「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」の騎馬像の雄姿です。

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そして、ここで振り向くと絶景と出会いました。黄金色に輝くドゥオモです!!
先ほどは白っぽかったドゥオモが、夕日を浴びて黄金色に変化しています。

まさにマジックアワーですね。

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見上げると、やはり黄金色の「マドンニーナ」の姿です。
マドンニーナの黄金の光が、ドゥオモ全体を包んでいるかのように感じられます。

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こうしてドゥオモを眺めているうちに日が暮れていきました。
そろそろホテルに戻りたいと思います。

旅の最後の夜ですが、お部屋でワインを頂きながら、のんびりと過ごすことにしました。
とうとう明日は帰国です。最後にもう少しだけミラノを楽しんでから空港に向かいたいと思います。

~つづく~

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『イタリア 3都市巡りの旅』 第5日目①

イタリア3都市巡りの旅の五日目、第3の街ミラノへと向かう朝になりました。
朝一番でフィレンツェ駅に向かい、再び高速列車「フレッチャロッサ」に乗り込みます。

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快適な列車に揺られ、約2時間ほどで「ミラノ中央駅」に到着しました。
駅舎は重厚で巨大な建物です。この駅は、ローマのテルミニ駅に次いでイタリアで2番目に乗降客数が多いそうです。

いよいよ都会にやってきました。いろいろと気を引き締めていかなければなりません。

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実はここミラノへの滞在は、たったの一泊です。明日の夕方にはもう帰国便に乗らなければなりません。ホテルに荷物を預けると、さっそく観光に出発です。

まずはミラノのシンボル、『ミラノ大聖堂』(ドゥオモ)を見学したいと思います。
地下鉄のドゥオモ駅から地上に出ると、目の前にその姿が現れました!

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1386年の着工から、なんと500年もの時を経て完成した、世界屈指のゴシック建築です。
正面のブロンズの大扉には、聖母マリアの生涯が刻まれています。

チケットを購入し、厳重なセキュリティチェックを受けて、いよいよ入場します。

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奥行158m、横幅93mの建物の内部には、広大な空間が広がっています。
厳かな空間を奥まで進んでみます。

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内陣の主祭壇までやってきました。
豪華な円蓋や司教座、奥の壁にはパイプオルガンが設けられています。

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異彩を放つ彫刻が飾られています。
全身の皮膚を剥がされて殉教した「聖バルトロマイ」です。
肩にかけているのは布ではなく、自分の皮膚なのだそうです。

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ステンドグラスも素晴らしいです。
光の加減でカメラではあまりきれいに写せませんでしたが、実際には幻想的な光を堪能することができました。

一枚一枚をじっくりと眺め始めると、時間がいくらあっても足りなくなりそうです。

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ドゥオモの見学は内部だけではありません。実は屋上のテラスに登ることができるのです。
エレベーターと階段が選べるのですが、コスト削減で階段プランを選びました。

さあ、頑張って登りましょう!

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無事に上がってきました。フィレンツェの「ジョットの鐘楼」と比べると、それほど大変ではありませんでした。

それにしても、ものすごい数の尖塔です。全部で135本もあるそうです。塔の先端にはそれぞれ聖人の像が載せられています。

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折り返して最後の階段を上ると、屋上のテラスに出ました。
一部は補修中のようですが、広々としたテラスからミラノの街並みを一望することができます。

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ひときわ高い中央尖塔の上部には黄金のマリア像「マドンニーナ」が輝いています。
最高部の高さは109mもあり、ミラノ中から姿を拝むことができそうです。

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それでは、テラスからの眺望を楽しみましょう。
まずは正面の広場です。

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こちら側は、「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア」が見下ろされます。
遠くには、近代的な高層ビルも望まれます。あのあたりがビジネス街なのでしょう。

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反対側にも通路が続いているようなので、回り込んでみます。
途中で開いている窓があり、聖堂内部の様子を見ることができました。
こうして見ると、かなり高い位置にいることが分かります。

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こちらは面白い形の建物です。
まるでディズニーの「タワー・オブ・テラー」のような雰囲気です。入居する人たちが怖がったりしないのでしょうか…?

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地上に降りてきました。
次は、上から眺めた『ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア』に入ってみましょう。

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このガレリアは、ドゥオモ広場から広がる十字型のアーケードです。
イタリア初代国王の治世を記念して1867年に完成しました。

ガラスと鉄で造られた優美な円形の天井が特徴的な、ミラノのショッピングの中心地です。

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実は、ここにはちょっとした幸運スポットがあるのです。
それがこの「雄牛のモザイク画」です。ちょうどプラダの本店の前あたりの床に描かれています。

この雄牛の急所の部分に、かかとをのせて一回転すると幸運が舞い込んでくるのだそうです。
もちろん我が家もくるりと一周させてもらいました。

よく見ると、皆さんが回るのでその部分がくぼんでいます。牛さん、ごめんなさい!!

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この後は、ホテルにチェックインしてしばし休憩です。
長旅の疲れもなんのその、まだまだ観光は続きます!

~つづく~

『ミラノ大聖堂(ドゥオモ)』のHP

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プロフィール

ふとかつ

Author:ふとかつ
平凡な日々を記録してして自分の変化を再発見したいと思いブログをはじめました。

大好きな旅行、お酒、美味しいもの、料理、主人の趣味に付合い始めた自転車でのポタリング、その他なんでも気になることを徒然なるままに書き留きめていきたいと思っています。

※当ブログはリンクフリーです。

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