『富士山』に登りました

日本一の山、富士登山にチャレンジしました!!
日頃はお気楽登山が中心の我が家ですが、私は密かに富士山に登ってみたいと思っていました。
先日の尾瀬ハイキングに気をよくして、とうとうチャレンジしてみることになりました。

富士山にはいろんなアクセスが考えられますが、往復のバスと山小屋がセットになったフリーのツアーを選びました。
実はこの日は、西日本を中心に大雨でしたが、予約済みなので「行けるところまで行ってみよう」と思い出発しました。

バスは中央道を通り、いよいよ富士山に近づいてきました。天気予報は雨でしたが、少しだけ山の輪郭が見えています。

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バスはぐんぐんと高度を上げていきます。標高が高くなるにつれて、大雨が降ってきました。
本当に登れるのでしょうか・・・?

そして、「吉田ルート」の登山口である標高2,305mの五合目に到着です。
高度に慣れるために、ここで一時間ほど食事と準備を行います。

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入念に準備運動を済ませ、入山料を払い、12時ちょうどに出発します。
今日は、本八合目の山小屋まで登る予定です。

実は主人はずいぶん昔に登頂の経験があり、細かいアドバイスをしてくれました。
①小股でちょこちょこと歩き、絶対に人を追い抜かないこと(それくらいゆっくりと歩く)
②足を高く上げず、遠回りになってでも、少しでも低い段差を登ること
③こまめに水やおやつをとること

全然自信はありませんが、注意点を守って頑張ってみます。

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五合目からしばらくは、平坦な道が続きます。
ついついペースが上がりそうになりますが、ぐっと抑えて主人の作戦通りにちまちまと進みます。

さて、ここからがいよいよ登山道です。

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雨は降ったりやんだりを繰り返しています。最初から雨具をすべて着込んでいるので、幸いあまり気になりません。
日差しが苦手な私にとっては、むしろ絶好のコンディションです。

少しずつ斜面を登っていくと、目指す頂上が見えてきました。すごく遠いようにも、すぐ近くのようにも思えてきます。

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この頃から、少しずつ視界が良くなってきました。
見下ろすと右手に山中湖が眺められ、まさに雲が沸き上がっています。これは絶景です。
(でも、見下ろす角度が変わるだけで、ずっと同じような景色が続きます…)

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このあたりからは、いよいよ岩場の登りに差し掛かります。
なるべく足の筋肉が疲れないように、右往左往しながら低い段差を登りました。
いつの間にか、富士山名物の渋滞も始まりました。これでよりペースダウンしたおかげで体力を温存できました。

そして、7合目にたどり着きました。登山者の半分くらいは外国の方で、海外旅行に来たような気分になります。

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こちらの山小屋に温度計がありました。真昼間なのに10℃しかありません。
ここは標高2,740mなので、頂上まではまだ1,000m以上残っています。。。

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ガイド付きのツアーの方たちは、7合目から8合目の山小屋に宿泊されるようで、だんだん集団が減ってきました。

渋滞が解消しても、このあたりからは私自身が渋滞になってきました。思うように体が進みません。
そして、ようやく8合目までやってきました。

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ようやく今日のゴールかと思いましたが、違いました。
我が家が泊まるのは「本」八合目なのだそうで、上に小さく見えている小屋のあたりです。
これはショックです。

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気を取り直して、足を動かします。
さすがに空気も薄く、息も絶え絶えになってきました。渋滞もあり、時間もかなりオーバーしています。

そして、夕方の6時前に、ようやく本日の山小屋に到着しました!!

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今回お世話になるのは、標高3,400mにある「富士山ホテル」です。
遅めの到着だったので、荷物を置く間もなく夕食となります。

こちらが豪華ディナーのカレーです。
正直なところ、あまり期待しないで頂いたのですが、意外にもこれが絶品。ボリュームもあり大満足できました。

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食事の後に寝床に案内されました。押入れのような二段ベッドの下段、布団半分ほどのスペースが一人分です。

すでに休まれている人もいて、荷物を整理したらやることがなくなりました。
仕方なく外に出てみると、少しだけ夕焼け空を眺めることができました。今夜は晴れてくれるのでしょうか…?

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とりあえず7時過ぎには寝床に入りました。といっても眠れません。
全国的な悪天候の影響で、ここ富士山でも突風が吹き荒れており、すごい音がします。また、風がやんだかと思うと、今度はあちこちからのいびきの大合唱です。

さらに困ったことに、頼みの主人が高山病なのか頭が痛いと言い出す始末です。時計をみても、まだ8時、9時となかなか進んでいきません。



それでも少しウトウトしていると、電気が点いてお隣のガイド付ツアーの係の方が入ってきました。
「頂上付近では風速計が振り切れるくらいの強風が吹いており、危険なので頂上には向かうツアーはありません」とのことです。
これまでの疲れと、慣れない山小屋の環境もあり、私もすっかり引き返すつもりになっていました。

ところが、しばらくすると個人登山の皆さんは一斉に支度を始めました。主人と相談したところ、「せっかくなので、やっぱり行けるところまで行ってみよう」という話になりました。

この時期の吉田ルートは8合目までは登りと下りで同じ道を使います。そこで、水や行動食といった最低限の荷物だけを主人が持って、リュックは小屋において出発することができました。これはラッキーです。

2時過ぎに山小屋を出発しました。幸い雲は切れており、東京方面の夜景がきれいに見えました。
(この写真で見ると、ほとんど真っ暗ですが・・・)

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真っ暗な山道をヘッドランプの明かりを頼りに進みます。時々突風が吹いて、吹き飛ばされそうになりながらも進んでいきます。
ガイドツアーが軒並み撤退したため、いわゆる「ご来光渋滞」は起きませんでした。

最後の岩場に立っている係員の方に励まされながら、二人とも無言で最後の登りを頑張ります。
そして午前4時過ぎに、とうとう頂上に到着しました!

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喜びもつかの間、遮るものがなくなった頂上には、猛烈な風が吹き荒れています。
それにとても寒いです。これは堪りません。

そのころ東の空が明るくなってきました。突風のため数秒おきに視界が晴れたり、何も見えなくなったりを繰り返しています。
そのたびに、周囲からは歓声とため息が交互に聞こえてきます。

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そして、とうとうご来光です!!
なんとも神々しく、すごいパワーを感じます。この瞬間にこれまでの疲れが吹き飛びました。

ちょっと前まで凍えていましたが、急に温かさを感じてくるので不思議です。

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頂上で一緒にご来光を眺めた皆さんの様子です。早朝のため神社はまだ閉まっています。

この後に火口を覗きに行きましたが、あまりの強風にカメラを構えることもできせんでした。わずかに見えた剣が峰にレーダーが無くなっているのを確認した主人が感激しています。

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冗談抜きに身の危険を感じるので、早々に山頂を後にしました。
この後は山小屋に戻り、温かい部屋で朝食を取り、ゆっくり休んでから下山に取り掛かることができました。
初日が大変でしたが、本八合目の山小屋を選んで大正解でした。

下山途中に眺めたこの雲海が、とてもきれいでした。

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下山道から横を眺めると、まさに45度の急斜面です。
この時期では、まだところどころに雪も残っています。息が苦しい登りと違い、下りでは足の筋力がどんどん奪われていきます。
横では主人が見事に尻もちをつきました!

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同じ側の斜面を登るため、あまり景色は変わらないのですが、下山道は少し横にずれるため、遠くに太平洋が見えてきました。
この眺めで、少し元気を取り戻しました。もうひと踏ん張り、頑張って下ります。

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9時半ころに、無事に下山して五合目に戻ってきました。
こんな私でも、日本最高峰に登ることができたとは、うれしい限りです。

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この後は、ツアーの皆さんと合流して、ふもとの温泉で汗を流しました。
キンキンに冷えた生ビールで、我が家の登頂を祝いました。

無事の登頂と、ご来光を拝ませてくれた富士山に大感謝です。
富士山、ありがとう!!またね!!

テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

『初夏の尾瀬ハイキング』 その2

初夏の尾瀬ハイキングの後半です。
富士見峠から長沢新道を一気に下り、尾瀬ヶ原に出てきました。
目の前には大きく開けた湿原が広がっています。いかにも尾瀬といった見慣れた景色です。

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ここでは水芭蕉だけでなく、このようなきれいな花も見ることができます。
はるばる険しい山道を下ってきた甲斐があります。

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木道は「竜宮十字路」に合流します。
右手に行けば尾瀬沼、左手に行けば山ノ鼻に向かいますが、そのまま真っすぐに進みます。
しばらく進んで右手を見ると、高さを増した燧ケ岳と遠くに山小屋が見えています。

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振り向くと、今歩いてきた道が見えています。
奥に見えている山を、右手から尾根歩きをしたうえで、こちら側に降りてきたことになります。
思えば結構な距離です。くたびれたのも無理はありませんね・・・

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湿原とはいうものの、今日の尾瀬ヶ原は少し乾いているような印象を受けます。
ところどころに立派な白樺の木が茂っており、とても絵になる風景です。

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せせらぎの音に誘われて、今回も「ヨッピ吊り橋」にやってきました。
前回は熊の出没注意と書かれていたのですが、今回は特に心配はなさそうです。
安心して渡ってみましょう。

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橋の上からのヨッピ川の流れです。
尾瀬を流れるいろんな川が合流するので、かなりの水量です。きれいな清流を見ていると、心も洗われるようです。

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ここからは鳩待峠方面に向かって、帰路に着きます。
しばらく歩くと、ようやく大きな池塘が現れました。ここは「逆さ燧」の眺望スポットだそうですが、今日は風があります。代わりに水面に映った「風の姿」を見ることができました。

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これはミーアキャットの群れか!?
と思いましたが、ゼンマイか何かの植物の群生です。今にも動き出しそうでびっくりしました。

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水辺には、相変わらず水芭蕉が夢見て咲いています。
ここまでは静かな尾瀬を満喫していましたが、昼近くなってきたので訪れる人が急に増えてきました。前方からはどんどん人がやってきます。

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見ごろを迎えているのは、水芭蕉だけではありません。
きれいな黄色のリュウキンカも至ることろに咲き誇っており、白と黄色の競演を楽しむことができます。

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尾瀬ヶ原の散策を終え、「山ノ鼻」に到着しました。
ちょうどお昼時になっていたので、とても賑やかになっています。皆さん、尾瀬が大好きな人たちですね。

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休憩を兼ねてビジターセンターに入場します。
尾瀬に暮らしている動物たちのはく製が展示されています。人が多いので難しいかもしれませんが、野生の皆さんとも会ってみたいものですね。

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立体の地形図があったので、こちらで今回のコースをおさらいしてみたいと思います。
左手にある鳩町峠から右に尾根沿いに進み、アヤメ平を経て尾瀬ヶ原に下り、尾瀬ヶ原を通って、ここビジターセンターにやってきました。ここから再び山道を登って鳩待峠に戻ります。

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ビジターセンターから鳩待峠までは、一時間ちょっとの登りです。
前半頑張って歩いたので、我が家はのんびりペースで進みました。たくさんの人に追い越されて、ようやく出発地点に戻ってきました。

約8時間のハイキングを終えて、やっぱり最後はこれです。乾杯!!

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近隣の温泉で汗を流して、瞼に焼き付けた美しい自然を思い出しながら帰路につきました。
美しい尾瀬を守るため活動してくださっているボランティアの方々のご尽力に感謝の気持ちがいっぱいです。


テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

『初夏の尾瀬ハイキング』 その1

テレビで尾瀬の山開きのニュースを見て、久しぶりに訪れてみることにしました。
2011年の震災直後に訪れて以来の、7年ぶりの尾瀬です。

金曜日の夜に新宿発のバスに乗りました。前回は深夜の車内に携帯の地震警報が鳴り響いた記憶があるのですが、今回は静かな道中です。乗り継ぎの必要がない小型バスを選んだので、そのまま早朝の『鳩待峠』に到着です。

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都心はすでに夏の暑さですが、朝5時の標高1,591mは、とにかく寒い!
持ってきた服をすべて着込んで、本日のハイキングを開始します。

今回はこれまでと異なるコースを歩きます。鳩待峠から尾瀬ヶ原に下る人たちと離れて、我が家はさらに登り始めます。
山に入ると、不思議な形をした木と出会いました。

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今回は鳩待峠から尾根伝いに富士見峠に向かい、そこから一気に尾瀬ヶ原に下ります。
しばらく樹林の中を登り続けた後に、急に視界が開けました。『横田代』に到着です。

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標高1,860mまでやってきた、今回のハイキングでの最初の湿原です。
足元には尾瀬のシンボル、可憐な水芭蕉が咲き誇っています。

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歩いてきた道のりを振り返ってみます。すると絶景です!
「至仏山」が大きく広がっています。いつもは尾瀬ヶ原から仰ぎ見る至仏山ですが、ここでは同じ目線で見ることができます。

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至仏山の向こう側にある山々も眺めることができます。
残念ながら名前は分かりませんが、かなり険しい雪山です。

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まだまだ登っていきます。ここは『中原山』の山頂、1,968m地点です。
頂上ではありますが、ここはあまり展望が開けていませんでした。

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今回のハイキングの最高地点、『アヤメ平』にたどり着きました。
雲一つない青空と、天に向かって延びる木道、気分は最高です。

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実は今回見たかった景色がこちらです。
事前に調べたら、ここアヤメ平は「天空の楽園」とも呼ばれているそうで、ぜひ見てみたいと思っていました。
青空と池塘と燧ケ岳の最高のコラボレーションです。

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空を見ると、おおきなトンビが自由に飛び回っています。
私たちは飛ぶことはできませんが、ここからは大空からと同じような絶景を楽しむことができます。

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標高2,356mの燧ケ岳の頂上の様子です。
東北の最高峰もここからはあまり高く感じません。一度は登ってみたい雄姿です。

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『富士見峠』です。ここには、さらなる絶景が広がっていました。
右側が切れ落ちた断崖に掛けられた木道を歩きます。右手には赤城山でしょうか?遠くの山々まではるかに見渡すことができます。
残念ながら、名前の由来の富士山は見つかりませんでした。

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大きな池越しの燧ケ岳です。
人気の尾瀬ですが、このコースを歩く人は稀なようで、ほとんど人に会わずに景色を独占することができました。

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さて、ここからは尾瀬ヶ原まで、一気に下ります。
山開き直後で、まだ道の整備も不十分な中を歩きます。木道が雪に埋もれている個所もあり、なかなかハードです。

それでも眩いばかりの新緑の木々に癒されます。

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ひたすら下り続けます。悪路続きなので、ペースはかなり遅めです。
しばらく進むと、せせらぎの音が大きくなってきました。

尾瀬ヶ原に流れ込む、きれいな小川の流れです。

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ついに目の前が開けました。
ようやく『尾瀬ヶ原』に到着です!


水芭蕉の群生の向こう側に、ずいぶんと高くなった至仏山が眺められます。

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天上の楽園から、これまた楽園の尾瀬ヶ原に降りてきました。
急ににぎやかになったようです。これからは尾瀬ヶ原をのんびりと散策したいと思います。

~つづく~


テーマ : 登山・ハイキング
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プロフィール

ふとかつ

Author:ふとかつ
平凡な日々を記録してして自分の変化を再発見したいと思いブログをはじめました。

大好きな旅行、お酒、美味しいもの、料理、主人の趣味に付合い始めた自転車でのポタリング、その他なんでも気になることを徒然なるままに書き留きめていきたいと思っています。

※当ブログはリンクフリーです。

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